前週末19日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

4/22 5:20 配信

株探ニュース

■いなげや <8182>  1,231円 (-190円、-13.4%)

 東証プライムの下落率トップ。いなげや <8182> [東証P]が続急落。18日の取引終了後、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス <3222> [東証S]を親会社とする株式交換を実施すると発表。いなげや株1株に対し、USMH株1.46株を割り当てるとしており、この比率を意識した値動きとなった。株式交換の効力発生日は11月30日。いなげやは11月28日付で上場廃止となる見通しだ。これに伴い、今年9月権利分をもって株主優待制度を廃止する。あわせて、いなげや子会社でドラッグストア事業を展開するウェルパークをウエルシアホールディングス <3141> [東証P]に譲渡することを明らかにした。

■光世 <8617>  662円 (-88円、-11.7%)

 光世証券 <8617> [東証S]が急反落。19日午後2時、24年3月期の単体決算を発表。営業収益は前の期比3.4倍の14億9800万円、最終損益は3億7700万円の黒字(前の期は3億9700万円の赤字)となった。1-3月期でも大幅な増収、黒字転換を果たした。ただ直近の証券セクターでは、良好な決算速報値を示す企業が相次いでいた。黒字転換は想定の範囲内と受け止められ、好材料出尽くしとする売りが優勢となったようだ。

■レーザーテク <6920>  34,350円 (-3,160円、-8.4%)

 東証プライムの下落率5位。レーザーテック <6920> [東証P]が急反落。そのほか、アドバンテスト <6857> [東証P]が大幅安となった。日本時間18日の取引時間中に台湾積体電路製造(TSMC) が発表した24年4-6月期の売上高見通しは市場のコンセンサスを上回る形となり、前日の半導体関連株に対するサポート要因となった。もっとも、TSMCは今年の半導体市場の成長率見通しを従来の予想から引き下げたとあって、米国市場においてエヌビディア やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ は上昇したものの、半導体株全般への買いを誘う形にはならず、18日の米フィラデルフィア半導体株指数は1%を超す下落となった。米利下げ観測の後退を受けて米長期金利に再び上昇圧力が掛かり、ハイテク株への逆風が吹くなか、東京市場で半導体セクターは売り直しの動きとなった。東京エレクトロン <8035> [東証P]やSCREENホールディングス <7735> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]も軟調に推移した。

■レアジョブ <6096>  681円 (-37円、-5.2%)

 レアジョブ <6096> [東証S]が急反落。18日の取引終了後、集計中の24年3月期連結業績について、最終損益が従来予想の4億円の黒字から3億円の赤字(前の期1億9400万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。資格スクエアの株式取得時に発生したのれん及びその他資産や、児童生徒向けオンライン英会話サービスに係るソフトウェアなどに関して減損損失を計上したことが要因という。なお、子ども・子育て支援事業において売上原価が想定を下回ったことから、営業利益は6億円から6億9000万円(前の期比3.0倍)へ上振れたようだ。

■マツキヨココ <3088>  2,228.5円 (-51円、-2.2%)

 マツキヨココカラ&カンパニー <3088> [東証P]が4日続落。この日は全般相場の下落に加えて、SMBC日興証券が投資評価「2」を継続しつつ、目標株価を2933円から2500円へ引き下げたことが観測されており、これを嫌気した売りも出たようだ。同証券では、同社は都市型でかつ主力カテゴリーが化粧品や医薬品であるため、郊外型他社と一概に比較できないとしつつも、3月月次業績は天候影響とはいえ物足りない着地であり、ガイダンスも保守的な可能性から、短期的に材料不足な状況が続くと指摘。一方で、業界全体の収益性改善が見通しづらいなかで、同社の特徴である業界トップクラスの利益率が再評価される可能性もあると評価している。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:4/22(月) 5:33

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