「Base」が次世代の暗号資産ユーザーを獲得し得る理由

4/30 7:00 配信

CoinDesk Japan

ビットコインは今年、誕生から15年を迎えた。そして今、我々は1990年代と同じような段階にいる。つまり、暗号資産(仮想通貨)はインターネットと同様に、ブロックチェーンの性能向上によって、初期の普及段階からメインストリームに受け入れられるまでのギャップを越えつつある。


次の10億人のユーザーを取り込むために重要な次のステップは、ブロックチェーンがユーザーを引き付け、維持する能力にかかっている。この点で、米暗号資産取引所コインベース(Coinbase)が開発したイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーン「Base」は、今年目覚ましい成長を遂げ、トップランナーとして浮上している。

Baseの成功の要因は?

Baseには独自トークンは存在しないが、ガス代にはイーサリアム(ETH)を、ガバナンスにはオプティミズム(OP)を使用しており、Base上で最大のDEX(分散型取引所)トークンであるAEVOは、投票エスクローメカニズムを通じてBaseエコシステムのインセンティブトークンとして機能している。


Baseのエコシステムファンドは、プロジェクトにインセンティブとして配布するためにAEROを集めており、プロジェクトは流動性を高めるためにAEROをロックすることができる。

好調なBase上のプロジェクト

Baseではいくつかの定評あるDeFiプロジェクトが展開されているが、Baseネイティブのプロジェクトが大きな市場シェアを獲得している。


TVL(預かり資産)でBase最大のDEXであるAerodromeは最近、ユニスワップ(Uniswap)とほぼ同額の手数料収入を生み出しており、ユニスワップが16のチェーンで展開されていることを考えると特筆すべき成果だ。


Moonwellは、Base上の主要なレンディングプロトコルで、Base上のアーベ(AAVE)とコンパウンド(Compound)を合わせたものにほぼ匹敵するTVLを誇り、年初から4倍のユーザー成長を見せている。


「USDC Anywhere」プログラムを通じて、Moonwellはコインベースに保管されているUSDコイン(USDC)に加えて、サークル(Circle)がサポートするあらゆるチェーンに保管されているUSDCを利用できる。


当初はミームトークンだったが、現在では事実上のアプリ内トークンとしてFarcasterによって利用されているDegenは、1カ月でユーザー数が5倍になり、ソラナ(Solana)ブロックチェーンの人気ミームコイン、BONKが打ち立てた記録を上回った。


コインベースのサポートと、エコシステムおよびコミュニティの急速な発展により、Baseはブロックチェーンテクノロジーをメインストリームに近づけるパイオニアとなる態勢を整えている。


|翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:Danny Nelson/CoinDesk|原文:Why Base Chain Has Potential to Lock the Next Generation of Crypto Users

CoinDesk Japan

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最終更新:4/30(火) 7:00

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