タカラトミー、25年3月期通期の業績予想を上方修正…過去最高業績に　「トミカ」や「ガチャ」などが好調　TCG「ディズニー・ロルカナ」も寄与

タカラトミー <7867> は、5月9日、2025年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、売上高・利益とも従来予想を上回り、過去最高業績を更新する見込みとなった。

売上高2400億円→2500億円（増減率4.2％増）
営業利益230億円→248億円（同7.8％増）
経常利益225億円→240億円（同6.7％増）
最終利益145億円→163億円（同12.4％増）

「中長期経営戦略2030」の重点戦略である年齢軸・地域軸拡大の推進により、「トミカ」「デュエル・マスターズ」「ガチャ」「ぬいぐるみ」などの販売が伸長するとともに、2025年1月より展開をスタートした「ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム」の販売が拡大した。また、キデイランドでは、原宿店・梅田店をはじめとした旗艦店やキャラクター専門店、催事展開が好評を博すなど、日本セグメントの好調が継続した。

さらに、アジアセグメントにおいても「トミカ」をはじめとした販売が堅調に推移したこともあり、売上高は2500億円と前回発表予想を上回り過去最高となる見込み。

また、利益面については、売上高の増加にともなう売上総利益の伸長などにより、いずれも前回発表予想を上回り、営業利益、経常利益、最終利益ともに過去最高となる見込み。

また、業績予想の上方修正を踏まえ、2025年3月期の期末配当予想を前回発表予想の1株当たり28円から8円増配の36円とすることを決定した。これにより年間配当は従来予想の1株当たり56円から64円（前期実績50円）に増配となる。

なお、同社と比較される銘柄として、バンダイナムコホールディングス <7832> 、ハピネット <7552> 、サンリオ <8136> 、フリュー <6238> などがあげられる。