〔NY石油〕WTI3日続落、79.00ドル=1カ月半ぶり80ドル割れ(1日)

5/2 4:54 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ガザ休戦合意への期待に加え、予想外の在庫積み増しとなった週報の発表を受けて売りが膨らみ、3営業日続落した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前日比2.93ドル(3.58%)安の1バレル=79.00ドル。中心限月ベースで3月中旬以来約1カ月半ぶりに80ドルを割り込んだ。7月物は2.84ドル安の78.44ドルだった。
 イスラエル当局者が明らかにしたところによると、交戦中のイスラム組織ハマスに対し、仲介役のエジプトとともに提示した休戦案への回答期限は「5月1日夜」。ハマス側は近く受け入れの可否を返答するとみられており、ガザ休戦合意の成立期待が高まる中、売りが先行した。
 また、米エネルギー情報局(EIA)がこの日公表した週報では、4月26日までの1週間の米原油在庫は730万バレル増、ガソリン在庫は30万バレル増。いずれも市場予想(ロイター通信調べ)の110万バレル減に反して積み増しとなり、需給の緩みへの警戒感も台頭し、相場は午前中に80ドルの大台を割り込んだ。
 午後に入っても売りは止まらず、一時78ドル台に下落。注目を集めた米連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、政策金利の据え置きや保有資産の縮小ペース減速などが決まったが、おおむね想定通りだったほか、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見での発言内容を見極めたいとの思惑が強く、ひとまず反応は限られた。
 ▽ガソリン=下落。中心限月6月物の清算値は11.38セント安の1ガロン=257.74セント。 ▽ヒーティングオイル=下落。6月物の清算値は7.57セント安の1ガロン=245.19セント。(了)

時事通信

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最終更新:5/2(木) 5:25

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