株価指数先物【引け後】 FRB議長の下院での発言でアク抜けの可能性も

3/6 18:21 配信

株探ニュース

現在値
アドテスト5,389+47
スクリンH16,220-10
東エレク34,230+630.00

大阪3月限
日経225先物 40080 -50 (-0.12%)
TOPIX先物 2730.0 +4.0 (+0.14%)

 日経225先物(3月限)は前日比50円安の4万0080円で取引を終了。寄り付きは3万9780円と、シカゴ日経平均先物(3月限)清算値(3万9800円)にサヤ寄せする形で、売りが先行して始まった。ただし、直後に付けた3万9760円を安値に押し目待ち狙いとみられるロングが入り、前場中盤にかけて4万0060円まで下落幅を縮める場面も見られた。その後は4万円を挟んだ狭いレンジ内での推移を継続していたが、後場に入り徐々に下落幅を縮めるなか、中盤にかけて4万0140円まで買われ、プラス圏を回復する場面も見られた。終盤にかけては持ち高調整の流れが優勢となったが、4万円をキープするなど底堅さが見られた。

 日経225先物は、米国市場の流れを受けて売りが先行した。その後は下落して始まったアドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]、SCREENホールディングス <7735> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角がプラスに転じるなか、ショートカバーを誘う格好になった面もありそうだ。日経225先物は寄り付きを安値に持ち直す動きとなり、押し目買い意欲の強さが確認された形である。

 もっとも、出来高は減少傾向であり、週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、積極的にトレンドを取りに行くポジションは限られており、6月限への限月交代に伴うロールオーバーが中心である。そのため、底堅さが意識された一方で、4万円からの一段の上昇を狙ったロングは限られていた。

 米国では6日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が下院金融委員会で議会証言を行う。7日には上院銀行委員会での証言となるが、下院での発言でアク抜け感が意識される可能性はあるだろう。前日の持ち高調整の動きでは、波乱を予想した先回り的なショートもある程度は入ったと考えられる。週末には米雇用統計の発表を控えているものの、NYダウはボリンジャーバンドの-1σ、ナスダック指数が25日移動平均線水準まで調整するなか、イベント通過後の巻き戻しも強まりやすいだろう。

 日経225先物は上向きで推移する+1σと+2σとのレンジ推移が続いているが、2月半ば以降、長い陽線で+2σを捉えた後は、+1σまでの調整で過熱を冷ましてから、再動意の動きを見せている。足もとで4万円を挟んだこう着のなかで、+1σは3万9650円辺りまで上昇してきた。タイミングとしては、+1σ水準までの調整を経て、リバウンド狙いに向かいやすく、オプション権利行使価格の4万円を中心とした、3万9625円から4万0375円辺りのレンジになりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.68倍に低下した。14.70倍辺りで推移しているボリンジャーバンドの+1σを下回ってきており、いったんはNTショートを巻き戻す動きが意識されやすいと考えられる。ただし、3月期末に向けた配当志向の動きが強まっており、バリュー株物色からTOPIX型優位の展開が強まると、週足での+1σ水準である14.61倍辺りまでの低下は想定しておきたい。

 手口面(立会内)では、日経225先物はソシエテジェネラル証券が2万7050枚、ABNクリアリン証券が2万4980枚、みずほ証券が1万4437枚、野村証券が1万1486枚、シティグループ証券が6859枚、バークレイズ証券が6805枚、ゴールドマン証券が5178枚、JPモルガン証券が4288枚、モルガンMUFG証券が4283枚、BNPパリバ証券が3594枚だった。

 TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が4万4274枚、みずほ証券が2万6470枚、ゴールドマン証券が2万0349枚、野村証券が1万8603枚、バークレイズ証券が1万5865枚、ABNクリアリン証券が1万3474枚、JPモルガン証券が1万2944枚、モルガンMUFG証券が1万1955枚、SMBC日興証券が1万1296枚、BNPパリバ証券が1万0328枚だった。

株探ニュース(minkabu PRESS)

株探ニュース

関連ニュース

最終更新:3/6(水) 18:21

株探ニュース

最近見た銘柄

ヘッドラインニュース

マーケット指標

株式ランキング