前場コメント No.7 住友ベ、GATECH、一工薬、大林組、THECOO、キヤノン
★10:03 住友ベークライト-大和が目標株価引き上げ 24年度以降は投資回収期
住友ベークライト<4203>が続伸。大和証券では、24年度以降は投資回収期とし、レーティングは「買い」を継続、目標株価を3750円→4850円に引き上げた。
同社は半導体関連材料の増産投資を前中計(21~23年度)でほぼ終えており、高機能プラスチックでは25年度に国内生産体制の集約を実施する予定。大和では、今中計(24~26年度)は販売数量の増加が利益成長とキャッシュ蓄積につながりやすい局面と考えている。また、半導体封止材の逆風だったチップシュリンクの影響が緩和に向かうことを想定。自己株式取得など豊富なキャッシュの活用にも期待している。
★10:12 GA テクノロジーズ-続落 ネット不動産投資のRENOSYが台湾でサービス提供開始
GA technologies<3491>が続落。同社は23日10時、同社が運営するネット不動産投資サービス「RENOSY(リノシー)」は、2024年10月に台湾へ進出し、台湾在住の不動産投資家に向けたサービス提供を開始すると発表した。
「RENOSY」はテクノロジーを活用したネット不動産投資サービス。購入・管理・売却をワンストップで提供することで安心・簡単・最適な不動産での資産形成を実現し、運用効果を最大化するとしている。
なお、株価への好影響は限定的となっている。
★10:21 第一工業製薬-続伸 生体適合性を有する水系ポリウレタン樹脂を開発
第一工業製薬<4461>が続伸。同社は23日10時、九州大学先導物質化学研究所の田中賢教授らとの共同研究成果をもとに、生体適合性を有する水系ポリウレタン樹脂を開発したと発表した。
この樹脂はポリウレタン樹脂特有の優れた力学物性を有し、非水溶性で従来の抗血栓性コーティング材と同程度に血小板の粘着を抑制する。構造の調整により皮膜の柔軟性や強度も調整可能。さらに、タンパク質吸着抑制能および細胞非接着性を示すことから、防汚材としての利用や再生医療への応用も期待できるとしている。
★10:33 大林組-底堅い 「myUpcyclea」を活用し建設資材の循環利用推進に向けた取り組み開始
大林組<1802>が底堅い。同社は23日10時、Upcyclea(フランス)が開発した資源循環データプラットフォーム「myUpcyclea(マイアップサイクリア)」を活用して、建設資材の環境性能や、建設解体資材のリユース可能性を可視化し、建設資材の循環利用を推進する取り組みを開始したと発表した。
myUpcycleaに幅広く蓄積された建設資材の環境性能情報(デジタル製品パスポート)を活用し、建物のライフサイクル全体をカバーする、建設資材の循環利用に取り組むとしている
★10:34 THECOO-ストップ高 株主優待新設を引き続き好感
THECOO<4255>がストップ高。同社が21日に、株主優待制度を新設すると発表したことが引き続き好感されている。
毎年12月末を基準日として、100株以上を保有する株主を対象に同社サービス「Fanicon」および同社がOEMで提供しているサービスで利用できるポイント(3200円相当)を贈呈する。2024年12月分の権利から実施するとしている。
同発表を受け、前日はストップ高比例配分で取引を終了。本日も大幅高スタートとなり、早いうちにストップ高まで上昇する展開となっている。
★10:42 キヤノン-MSMUFGが目標株価引き上げ 来期業績目線の上昇が目先のカタリスト
キヤノン<7751>がもみ合い。モルガン・スタンレーMUFG証券では、来期業績目線の上昇が目先のカタリストと想定。投資判断は「Overweight」を継続し、目標株価を5400円→5700円に引き上げた。
MSMUFGでは、営業利益予想は構造改革費用・効果を反映し、24.12期減額、25.12期以降増額とした。構造改革発表で株式市場の業績期待は上昇傾向だが、さらなるアップサイドがあるとみている。来期は中計最終年度、業績確度上昇や追加施策などによるコンセンサスギャップ解消がカタリストとなりうるとしている。
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最終更新:10/23(水) 11:30