26日の中国本土市場概況:上海総合0.14%高で2日ぶり反発、電気機器関連などに買い
中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国内景気の鈍化懸念がくすぶる中、当局は景気テコ入れに動くとの見方が広がっている。中国では近く、預金準備率が引き下げられるとの観測が広がっている。また、中国財政部が24日、消費押し上げに向け、2025年の財政支出を加速すると発表したこともプラス材料だ。ただ上値は限定的。香港市場や欧米市場がクリスマス休暇で国内発の新規買い材料に乏しい中、年末を前にした持ち高調整や目先の利益を確定する目的の売りに押された。心理的節目の3400ポイントを小幅に割り込んで取引を終えた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、電気機器株の上げが目立つ。電力変換製品メーカーの北京動力源科技(600405/SH)がストップ高、特殊電磁線メーカーの精達特種電磁線(600577/SH)が4.6%高、モーター製造の中電電機(603988/SH)が2.3%高で引けた。
発電設備株も物色される。電気ケーブル・電線製造の宝勝科技創新(600973/SH)と電力事業の泰豪科技(600590/SH)がともにストップ高。電気モーターの臥竜電気駆動集団(600580/SH)が3.4%高、スマートグリッド機器の製造長園科技集団(600525/SH)が2.8%高で取引を終えた。そのほか、紡織機械、電子部品、セラミックなども上げが目立っている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.91ポイント(0.72%)高の267.04ポイント、深センB株指数が2.80ポイント(0.23%)高の1214.82ポイントで終了した。香港市場はクリスマスで24日午後から26日まで休場。27日から取引を再開する。
亜州リサーチ(株)
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最終更新:12/26(木) 17:11