“寝ながらパソコン”におすすめ「トラックボールマウス」 親指、人差し指、手のひら、どのタイプを選ぶ?
休日にはリラックスした姿勢でウェブやSNSを見たり、YouTubeやNetflixを楽しみたいと考える人も多いだろう。
しかし、ソファに腰掛けていたり、こたつに入っているときにパソコンを使うと、意外なストレスを感じることがある。特に、画面上の矢印、つまりマウスポインターを動かす際に不便さを感じることが少なくない。
ノートパソコンにはキーボードの手前にタッチパッドが備わっているが、座る姿勢によっては、テーブルの上に置いたノートパソコンに手が届きにくくなることがある。これは、ノートパソコンが本来、身体を近づけて使うように設計されているためだ。
そこで本稿では、背もたれに寄りかかったリラックスした状態でも快適にパソコンを操作できる、便利な周辺機器を紹介する。
■繊細な操作が不要なら「親指トラックボール」
普通の外付けマウスは底面にセンサーが入っているため、テーブルなどの板の上に置かなければ操作できない。そのため、離れた位置にノートパソコンを置いて、手元でマウスポインターを動かすときに使うと、マウスを置くための台を探すことになってしまう。
そこでお勧めしたいのが、ボールを転がした方向や量でマウスポインターを動かすトラックボールマウスだ。センサーはボール側のほうに組み込まれているために、自分の膝の上に置いても使用できる(現実的ではないが、空中に浮かせて使うことも可能だ)。
【画像】親指で操作するトラックボールマウス、人差し指で転がすタイプ、ビリヤード球サイズの大型トラックボール、クッション付きの「膝上テーブル」
トラックボールマウスにはさまざまなタイプがあるが、2024~2025年時点で最もポピュラーな形状が親指でボールを操作するタイプだ。
外付けマウス+αのサイズ感かつ、ボールの直径が小さいため、製図やイラストを描く、写真レタッチをするなどの精密な操作をするには慣れが必要だが、アクティブなウィンドウを切り替える、Excelのセルを選択する、ウィンドウをスクロールさせる、一部のテキストを指定してコピーするといった、一般的な使い方であれば問題ない。
販売されているモデル数が多いことから、リーズナブルなモデルから、左右クリックスイッチの剛性が高く気持ちよく操作できる高級モデルまで選び放題だ。好みの操作感を持つモデルを選ぶといいだろう。
■細かい操作がしやすい人差し指で動かすマウス
トラックボールマウスのなかでは中型サイズとなるのが、上方向にボールが備わるモデルだ。主に人差し指で操作するが、ボールの直径がやや大きめ。重いのではと思うかもしれないが、そんなことはない。指先で軽やかにマウスポインターを動かせる。筆者の主観では、リラックスした状態で最もパソコンを操作しやすいのはこのタイプだと感じている。
ボールの質量が功を奏して、ボールを回したときに想像よりも多めに回転する。このおかげでマウスポインターが加速したような動きを見せる。画面が小さなモバイルノートパソコンではあまり恩恵を受けないが、映像ケーブルでリビングの大型テレビとノートパソコンを接続したときに絶大な効果を発揮してくれる。
ただし、親指で操作するトラックボールマウスよりも慣れにくい。クリエイティブワークがしやすくなるほどの繊細な操作も得意なのだが、手に馴染むまでは、週末のリラックスタイムだけ使うといいかもしれない。
■ビリヤード球サイズの大型トラックボール
古くからトラックボールマウスを使っている、プログラマーやクリエイターに高く評価されているのが、手のひらや、2~3本の指でボールを操作するタイプだ。
ボールのサイズは最も大きい。ビリヤード球ほどの大きさがある。この大きさがあるため、手のひらで操作しやすいし、親指で右側に転がしたり、人差し指や中指で逆向きに転がすのもかんたん。しかも左右対称のデザインの製品が多く、右手でも、左手でも扱える。
実勢価格が1万円後半と高価かつ、大きくて重い。おいそれとは手が出しにくい製品ではあるのだが、素早い操作も細かい操作も得意だ。身体を休ませているときのパソコン操作時にもってこいのデバイスゆえに、機会があれば一度、量販店で操作感を確かめてほしい。
■クッション付きの「膝上テーブル」が優秀
ソファなどに深く腰掛けていると、テーブルの上にあるノートパソコンが遠くなる。なら、ノートパソコンを手元に置けばいい。かといって膝の上に置くとグラグラしてしまって落ち着かない。そんなときに使いたいのが膝上テーブルだ。
Amazonや楽天などのショッピングサイトで「膝上テーブル」を検索すると、フラットな板状のもの、ちゃぶ台のような形状で膝をまたぐものなどさまざまな製品が出てくるが、筆者としては厚手のクッションがついている製品をお勧めしたい。
特にビーズクッションタイプは、足を投げ伸ばしている姿勢にも、足を組んでいる姿勢にもフィットしやすい。PCを置く天板を水平に保ちやすいというメリットがあるのだ。
裏返せば仮眠時の枕や、睡眠時に血流を改善する足枕として使える点も見逃せない。
スマートフォンは画面が小さく文字が見えづらい。タブレットは便利だけど持ち続けていると腕が疲れてくる。そこで、パソコン+手元で操作しやすいポインティングデバイスこそ、休日のパソコン作業や、ネットコンテンツを楽しむのにピッタリ。自分の身体や使い方にフィットするポインティングデバイスを選び、快適な操作性を手に入れよう。
東洋経済オンライン
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最終更新:1/5(日) 7:02