再送英CPI、4月前年比+2.3%で予想上回る 利下げ開始11月に後退

5/22 15:42 配信

ロイター

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[ロンドン 22日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が22日発表した4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比2.3%と、3月の3.2%から鈍化したが、予想は上回った。コア指数もそれほど下がらず、イングランド銀行(英中央銀行)の来月の利下げ観測が大きく後退した。

CPI伸び率は2021年7月の2.0%以来の低さだった。

中銀の予想とロイターがまとめた市場予想は2.1%だった。

中銀が注目しているサービス価格の上昇率は5.9%と、3月の6.0%から若干の低下にとどまり、中銀と市場が予想した5.5%を上回った。

根強い物価上昇圧力を反映し、コアインフレ率(エネルギー、食料品、タバコを除く)は前年比3.9%と、3月の4.2%からは低下したが、ロイターがまとめた市場予想の3.6%は上回った。

ポンドはCPI統計の発表後に上昇。市場が織り込む英中銀の6月の利下げ確率は14%と、前日の50%から大幅に低下。最初の0.25%ポイント利下げを完全に織り込んでいるのは11月で、もはや年内2回の利下げは予想されていない。

アバディーンのシニアエコノミスト、ルーク・バーソロミュー氏は「インフレ率は引き続き急低下しているが、イングランド銀行と、6月の利下げを期待する投資家は今回の統計に失望するだろう」と指摘。

「特に、コアインフレとサービスインフレが予想よりかなり強かったことで、英中銀は、基調的なインフレ圧力が十分に冷え込んでいると自信を持つことが難しくなる」と述べた。

英国立経済社会研究所(NIESR)のエコノミスト、ポーラ・ベジャラノ・カルボ氏は「先週の強い賃金統計も踏まえ、サービスインフレの高止まりが今年後半もインフレ上振れリスクになる」と指摘。総合CPIは鈍化したが、英中銀は次回会合で慎重を期し政策金利を据え置く可能性があると述べた。

年内に実施される見込みの総選挙を前に、与党・保守党への支持拡大に奔走するスナク首相は、インフレ率低下をアピール。「今日、インフレ率が正常に戻ったことは、経済にとって大きな出来事だ」と強調した。

ロイター

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最終更新:5/22(水) 23:03

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