米がベネズエラ制裁再開、石油の操業許可失効へ－シェブロンは適用外

（ブルームバーグ）： バイデン米政権は対ベネズエラ制裁の再開を決定した。７月に予定される大統領選を巡り、マドゥロ政権が公正な選挙実施を約束した合意に違反したという判断に至った。

米財務省のウェブサイトに17日掲載された文書によると、ベネズエラでの石油・天然ガス生産に関する同省の許認可が失効する。企業が操業を段階的に停止する期限は５月31日となる。

米メジャー（国際石油資本）シェブロンは、ベネズエラの国営石油会社との合弁事業を通じてかなりの生産を行っているが、今回の決定は適用されず、操業の継続が認められる。

米、対ベネズエラ制裁復活へ－大統領選で野党候補の出馬禁止なら

米当局者によれば、制裁緩和は包摂的かつ競争的選挙を実施するという合意の条件をマドゥロ政権が満たすことが前提であり、一部野党候補の出馬を阻止する動きは、合意の精神に完全に従うものでないと判断した。

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今回の決定に詳しい複数の関係者が17日に語ったところでは、バイデン政権は可能性は低いものの事態の打開を期待し、最終決定まで可能な限り時間を稼ごうとした。マドゥロ大統領側が何らかの譲歩を期限までに示さなければ、制裁が再開される。

原題：US to Reinstate Venezuela Sanctions, Says Maduro Broke Deal (1)（抜粋）

--取材協力：Fabiola Zerpa、Patricia Laya、Andreina Itriago Acosta、Maria Elena Vizcaino.

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