(ブルームバーグ): アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の首長一族の親戚とされる投資家が、香港でのファミリーオフィス開設計画を突然延期した。数日前に香港での事業拡大を表明したばかりだった。
香港・中東ビジネスチェンバー(HKMEBC)の発表文によると、ドバイのムハンマド首長の親戚とされるアリ・マクトム氏は、28日に予定されていたファミリーオフィスの正式開設を先送りする。
チャットアプリ「ワッツアップ」経由で27日遅くに送付された発表文によると、アリ氏は「ドバイでの緊急事態」に対処する必要があり、新たな開設日は後日発表される。
香港は、超富裕層の生活・財産を管理するファミリーオフィスの誘致を強化している。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、アリ氏は香港の「ファイナンシャル・メガ・イベント・ウィーク」に招待された話題の人物の一人で、香港政府トップの李家超行政長官とも会談した。
香港行政長官のオフィスとUAE領事館の担当者にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。
アリ氏は先週、ブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、香港に5億ドル(約760億円)規模のファミリーオフィスを計画中で、人工知能(AI)や電気自動車(EV)、フィンテックへの投資を目指していると語っていた。
原題:Dubai Sheikh Abruptly Halts Plans for Hong Kong Family Office(抜粋)
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最終更新:3/28(木) 13:34
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