NISAの成長投資枠で「IPO株」や「単元未満株」などに投資して利益をあげている個人投資家のNISA活用事例を公開!
●NISAの成長投資枠では、短期間で急騰する「IPO株」や
価格変動の大きい値がさ株を単元未満で買う投資手法も有効!
株や投資信託の値上がり益や配当、分配金が非課税になるNISA(少額投資非課税制度)。オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)などのインデックス型投資信託を買っている人が多いが、NISAの成長投資枠で個別株を買っている人もいる。ちなみに、1年で使える成長投資枠は240万円まで。そのため、高額な株を買うとすぐに枠が埋まってしまうところは注意点だ。
以下では、NISAで個別株を買って利益をあげている読者が、NISAでどんな買い方・売り方をしているのかを紹介していこう!
最初に紹介するのは、NISAで500万円投資して700万円(評価額)まで増やした個人投資家の貧乏貴族さん。投資するのは、1単元(100株)が高い値がさ株で、これを単元未満で売買する。資金を効率的に回転させることが目的だ。
「単元未満なら、少ない資金でも複数の有望株に分散投資できます。値がさ株は価格変動が大きい銘柄が多いですが、1株単位で時期をずらして買うことで、取得単価を平均化できます。保有株数によって配当金も受け取れます」(貧乏貴族さん)
今後も、成長が期待される業界の値がさ株を、単元未満で短期的に売買していくつもりだという。「主に、半導体関連や電線メーカーをターゲットにしています。買いたい銘柄は株価を毎日チェックして、株価が下がったら単元未満で少しずつ買い増します。売却時も同様で、複数回に分けて利益を確定しています。一度に売ってしまうと、タイミングを誤った場合に最大の利益を取れないからです」(貧乏貴族さん)
続いて紹介するのは、NISAで750万円投資し、1300万円(評価額)まで増やしたホワイトナイトさん。貧乏貴族さんと同様、単元未満株を買っているのが特徴だ。
「欲しいと思った株主優待株は、まず単元未満の20株ほど購入します。その後、株価が下がったら少しずつ買い増して、なるべく安い価格で単元株化(100株到達)を目指します。単元株化したら優待品がもらえるし、株価が上がれば買い増さずに売却して値上がり益をゲットできます」(ホワイトナイトさん)
株価が上がっても下がってもうれしい戦略。売却時のルールは「単元未満の状態でも、単元株のときにもらえる配当金と、株主優待の金額を足した金額以上に値上がり益が出たら売却しています」とのことだ。
「過去の例でいうと、ユキグニファクトリー(1375)を、まずは920円で20株購入。100株の配当は1500円で、株主優待は3000円相当でした。購入した数カ月後、株価が1200円まで上昇。20株を売却した場合の利益が約5600円になりました。100株でもらえる配当金と株主優待の合計金額である4500円を超えたので、売却して値上がり益を得ました」(ホワイトナイトさん)
株価に動きがなければ、保有株数に応じた配当金だけを受け取り続ければいい。ちなみに、単元未満でも決まった株数をNISAで毎月積み立て購入できる証券会社もある。定期的に買い付けると時間分散の効果で平均取得単価を抑えられるので、注目してみよう。
「1株」からでもNISA口座でコツコツ積み立てられる!
単元未満でも株を自動積立できる主な証券会社
サービス名
積立対象
特徴
◆SBI証券
日株積立
国内株式
「株数」「金額」ともに細かく指定可能。Vポイントを貯めている人に向く。
◆楽天証券
かぶツミ・
米株積立
国内株式
米国株
米国株にも積立できる。「ポイント投資」も可能。楽天ユーザーに向く。
◆マネックス証券
ワン株積立
国内株式
クレカ積立のポイント還元率が高い。dポイント利用者に向く。
◆三菱UFJ eスマート証券
プレミアム
積立(プチ株)
国内株式
月に500円からの少額積立が可能でPontaポイントとの相性が良い。
◆moomoo証券
micro
米国株
米国株
米国株を1株未満や1ドル単位で指定して、自動で積み立てられる。
最後は、NISAで469万円投資して、760万円(評価額)まで増やした個人投資家のコン太さん。コン太さんが買っているのは、株の中でもIPO(新規公開株式)だ。
IPOは新たに上場する株で、最初はあらかじめ決まった株価(公開価格)で一定の株数だけ売り出される。上場前に購入を希望した人が買える仕組みだが、多くの場合抽選になり、なかなか当選しないというデメリットがある。それでも、当選すれば上場した後の「初値」は公開価格を上回ることも多いため、短期間で利益をあげやすいのだ。もちろん、NISAで買えば売却時の利益が丸ごとゲットできる。
「短期間で株価が大きく動くIPOこそ、非課税メリットが活きます。ただし、ビジネスモデルを理解できる企業だけに応募します」(コン太さん)
一昨年、コン太さんが実際に購入したのは、半導体メモリーメーカーのキオクシアホールディングス(285A)だ。「AI普及によるメモリー需要は拡大すると思って応募しました。株価は急騰し、購入価格から約8倍の価格で売却できました」
ただし、最近は地政学リスクの上昇などを背景に、IPOはやや低調な状況。投資する場合は、コン太さんのように銘柄をよく見極めよう。
ザイ編集部
最終更新:5/4(月) 22:10