〔東京外為〕ドル、154円台半ば=米CPI鈍化などで下落(16日午後5時)

5/16 17:09 配信

時事通信

 16日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、4月の米消費者物価指数(CPI)が鈍化したことに圧迫され、1ドル=154円台半ばに下落している。4月の米小売売上高が弱めだったことも売り要因。東京時間の午前中には一時153円60銭前後まで売られたが、その後は下げ渋った。午後5時現在は、154円41~42銭と前日(午後5時、156円09~10銭)比1円68銭の大幅ドル安・円高。
 ドル円は早朝、前日の海外市場で売られた流れから154円10銭台で取引された。午前9時前後は持ち直したが、その後は売り直され、仲値にかけて153円60銭付近まで下落。同水準では買い戻しが入り、正午に向けて154円近辺に持ち直した。午後は同水準を中心に狭いレンジで推移した後、終盤はやや買いが優勢となった。
 前日の海外市場では、米国時間の序盤は4月の米CPIが鈍化したほか、米小売売上高もさえない結果となり、154円70銭台に下落。その後は買い戻され、終盤は154円80銭~155円00銭付近で浮動した。
 東京時間は、時間外取引で米長期金利が低下したことで改めて売られ、下値を模索する動きになった。ただ、153円60銭台では「下げ足が速かった反動から値ごろ感からの買いも入った」(為替ブローカー)と指摘される。このほか、日経平均株価の堅調な展開もドル円の買い戻しを誘った。当面は「現行水準を中心に値固め局面になるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも終盤、対円は下げ渋り。対ドルは小動き。午後5時現在は、1ユーロ=167円91~92銭(前日午後5時、168円98~99銭)、対ドルでは1.0874~0874ドル(同1.0825~0826ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:5/16(木) 17:35

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