25日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、1ドル=155円台後半へ上昇した。政府・日銀による介入がなく、上値を試す展開となった。午後3時現在は、155円66~66銭と前日(午後5時、154円90~90銭)比76銭のドル高・円安。
午前は、五・十日による国内輸入企業の買いや、時間外取引での米長期金利上昇を受けて155円45銭近辺へ上昇し、前日の海外市場の高値を上抜けた。
午後は、米利下げ先送り観測などを背景にじりじりと上昇し、155円70銭台へ水準を切り上げた。
政府・日銀が介入に踏み切る「防衛ライン」とみられていた155円を上抜けても介入は実施されない上、「鈴木財務相や林官房長官のけん制発言に切迫感はなく、海外勢がドル買い・円売りを仕掛けている」(外為仲介業者)という。目先も、上値を試したい市場と円安進行を抑えたい当局との神経戦が続きそうだ。
ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルは小動き。午後3時現在は、1ユーロ=166円74~77銭(前日午後5時、165円55~56銭)、対ドルでは1.0712~0713ドル(同1.0688~0688ドル)。(了)
時事通信
最終更新:4/25(木) 15:35
Copyright © 2024 時事通信社 記事の無断転用を禁じます。
© LY Corporation