〔NY外為〕円、154円台半ば=値動き不安定(16日午前10時)

4/16 23:12 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景とした円売り・ドル買いの流れが継続し、円相場は一時1990年6月下旬以来約34年ぶりに、1ドル=154円台後半に下落した。その後は政府・日銀による円買い介入への警戒感を背景に一時153円台後半まで戻すなど、不安定な値動きとなっている。午前10時現在は154円50~60銭と、前日午後5時(154円22~32銭)比28銭の円安・ドル高。
 前日に発表された3月の米小売売上高では、米景気の底堅さが改めて確認された。堅調な米経済指標の発表が相次ぐ中で連邦準備制度理事会(FRB)による金融引き締めが長期化するとの観測が再び台頭し、長期金利が上昇。日米の金利差拡大観測から円売り・ドル買いの流れに歯止めがかからない状態となっている。
 FRBのジェファーソン副議長は16日朝の講演で、米国の雇用やインフレに関する最近の統計が予想より強いとした上で、基本的な見通しでは「政策金利は現行水準で据え置く」との見解を明らかにした。
 一方、米商務省が16日発表した3月の住宅着工件数(季節調整済み、年換算)は前月比14.7%減の132万1000戸となった。市場予想(ロイター通信調べ)の148万7000戸を大幅に下回ったことで一時やや円が買い戻される場面もあった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0620~0630ドル(前日午後5時は1.0620~0630ドル)、対円では同164円20~30銭(同163円79~89銭)と、41銭の円安・ユーロ高。(了)

時事通信

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最終更新:4/16(火) 23:35

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