スクエニHDが株主優待新設、サンリオ・イオン変更にも注目!/日経平均急落【今日の注目株&日本株市場見通し】「デイリーZAi」3月4日号

3/4 20:10 配信

ダイヤモンド・ザイ

◆今日の内容を10秒でチェック! 
・日経平均は大幅に3日続落…イラン情勢への懸念続き2033円安
・協和キリンがアトピー薬開発中止、パンパシHDは新業態
・スクエニHDが優待新設、サンリオ・イオン変更にも注目

●【1】今日の株式相場&話題株 早わかり! 
大幅に3日続落…イラン情勢への懸念続き2033円安
【今日の相場】
 日経平均株価は大幅に3日続落!  下落幅(-2033.51円)は過去5番目の大きさとなった。3日の米国市場では主要株価指数がそろって下落。米国とイスラエルによるイランへの攻撃が続き、NYダウの下げ幅は一時1200ドル超に広がった。ただ、トランプ大統領がホルムズ海峡を航行するタンカーなどの護衛や保険の提供を表明すると、原油価格が伸び悩むとともにNYダウは下げ渋った。一方、今日の日経平均株価は続落スタートすると下げ幅を広げ、後場の取引開始後に一時5万3618.20円(-2660.85円)まで下落した。押し目買いが入る場面も見られたが、イラン情勢への懸念からリスク回避目的の売りが続いたようだ。東証プライムのおよそ9割の銘柄が値下がりし、売買代金上位ではフジクラやJX金属の下げが目立った。

 日経平均株価はこの3日間で4600円あまり下落。イラン情勢への懸念が続く中、はたして今回も「下げたら買い」が正解か…X(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」では投資の取り組み方などについて解説したので、改めて参考にしてほしい。
【※Xスペース配信(3月2日)はコチラから】⇒

【日経平均】54245.54円↓↓
(-2033.51円)
【グロース250】713.20↓↓
(-31.13)
【NYダウ】48501.27ドル↓
(-403.51ドル、3日)
【ナスダック】22516.691↓↓
(-232.166、3日) 

【今日の話題株】
◆三菱ガス化学(4182)
4563円(-422円)
 三菱ガス化学が間接出資するサウジアラビアの「サウジ・メタノール・カンパニー」からのメタノール供給についてリリースを開示。ホルムズ海峡の通行ができない状況で、メタノールの輸送に影響が出ているという。在庫や他の供給ソースからの調達などでバックアップ手配を行うが、状況が長期化する場合は調達コストに更なる影響が出てくることも想定される。

◆協和キリン(4151)
2231円(-500円)
 取引時間中は売買成立せずストップ安。アトピー性皮膚炎などを対象とする開発薬「ロカチンリマブ」について、現在実施中の全ての臨床試験を中止することを決めた。安全性をめぐり、悪性腫瘍に関する新たな懸念が確認されたという。開発再開の可能性は極めて低いとしている。大型アトピー薬として注目されていただけに、開発中止で失望売りが広がったようだ。

◆パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)
1012.5円(+23.8円)
 ディスカウント店「ドン・キホーテ」を展開。食品強化型の新業態「ロビン・フッド」の第1号店(愛知県あま市)を4月24日にオープンすると発表している。日常で効率的かつコストパフォーマンスのよい買い物を求めるニーズにこたえ、ドンキと補完し合う業態となる。2035年までに200〜300店舗に拡大し、売上高6000億円、営業利益360億円を目指す計画。

●【2】水曜コーナー「ザイアナリスト小林大純『気になるあの株! 』」
スクエニHDが優待新設、サンリオ・イオン変更にも注目
 今日は2月に発表された株主優待の変更を確認しよう。適時開示の表題で確認できる限り、2月は15社が優待制度を廃止する一方、30社が優待制度を新設した(新設は初回実施で今後の継続を示唆しているものを含む)。第3四半期の決算発表のタイミングで、あるいは3月の決算期末を前にしたタイミングで優待の新設や拡充を発表する企業が多かった。特に小型株の新設が多いのは、東証の上場基準が厳しくなったためだろう。一方、主要企業でも「ファン株主」づくりに向けた新設・拡充の動きが引き続き活発なので、優待狙いの投資家は要チェックだ。

 今回、優待を新設したのがスクウェア・エニックス・ホールディングスだ。3月末基準でe-STOREにて利用可能なクーポンがもらえる(保有株数・期間に応じて、100株かつ1年未満保有で500円分)。また、2026年3月末基準で『ドラゴンクエスト』40周年記念として純銀製メダルを贈呈(抽選)することも話題となった。ゲームファンにとってはうれしい優待だろう。

 スクエニHDをめぐっては、「物言う株主(アクティビスト)」として知られるシンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズが18.53%の株を保有(3日提出の変更報告書より)。スクエニHDに経営改善を要求しており、「ファン株主」づくりが急務となる中で優待新設に踏み切った。

 フジ・メディア・ホールディングスは100株以上の優待内容に「動画配信サービス『FOD』3カ月無料視聴」「フジテレビ番組観覧(抽選)」を追加した(3月末基準の優待内容)。こちらは大規模な自社株買いで物言う株主との攻防が終息したとみられるが、いまだPBR(株価純資産倍率)は1倍割れで、企業価値向上に向けた取り組みが続きそう。なお、民放大手では日本テレビホールディングスも優待拡充を発表している。

 人気優待の変更も見ておこう。サンリオは3月末基準で1→5株の分割を実施するが、分割後100株でテーマパーク共通優待券1枚がもらえる。昨年8月末基準で株式分割を実施したイオンは、分割後100株から「その他優待制度(お客さま感謝デー割引特典、会計時割引・優待料金特典)」の対象に。イオンラウンジも100株で月4回利用できる。JR東日本は株主サービス券の発行対象を300株以上→100株以上に引き下げたのがうれしい。

 一方、貴金属を優待価格で購入できた三菱マテリアルは廃止に。廃止理由の大半は伊藤忠食品などのように、親子上場の解消やMBO(経営陣が参加する買収)実施で上場廃止する予定となったためだ。ただ、業績悪化に起因するとみられるものも散見されるので注意しよう。
(ザイ優待アナリスト 小林大純)

 小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。

ザイ編集部

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最終更新:3/13(金) 15:55

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