金融資産400万円「健康であれば老後資金は1000万円もいらない」65歳女性が語るお金より大事なもの

11/30 12:20 配信

あるじゃん(All About マネー)

相次ぐ物価上昇で「もはや老後資金は2000万円では済まないのでは」と、不安が増す昨今。ただ、「現役時代にもっと貯蓄すべきだった」と嘆く人がいる一方で、「元気なうちにお金を使うべきだった」と悔やむ人がいるのも事実です。

実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、沖縄県在住65歳女性のケースをご紹介します。

◆回答者プロフィール

回答者本人:65歳女性
同居家族構成:本人のみ
居住地:沖縄県
リタイア前の職業:正社員
リタイア前の年収:不明
現在の金融資産:預貯金400万円、リスク資産なし
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:厚生年金約41年

◆現在の収支(月額)

老齢基礎年金(国民年金):6万5000円
老齢厚生年金(厚生年金):7万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

年金以外の収入:給与収入20万円

ひと月の支出:約23万円

◆「早期退職により老後の予定が狂った」

現在、およそ預貯金400万円を保有しているという今回の投稿者。

自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった」と回答。

その理由として、「故あって、正社員職を57歳で退職。その後、派遣社員の職につくことは出来ましたが、年収が半分になったため、老後の予定が大幅に狂いました」と語っています。

しかしながら「今は、良い職場に勤務出来て、給与と年金収入で、貯蓄が出来ます。今後も体力が続くかぎり、仕事を続け、収入確保に努めたいです」と極力ポジティブに考えているようです。

◆「健康なら年金のみでも生活できる」

現役時代は、老後資金として「1000万円」貯めることを目標にしていたそう。

「持ち家のマンションがあるため、住宅ローン完済後は、年金のみで生活可能です。ただし、不意の出費や病気に備えて、健康な状態なら旅行や趣味に使う予定で」貯蓄してきたといいます。

しかし実際に年金生活を迎えた今、老後資金は「800万円」程度でもいいのでは、と感じているとのこと。

「健康なので、フルタイム勤務を終えた後も、パートタイムで働く予定です。年金以外の収入があれば、老後資金は500万~1000万円あればいいかと思います。あくまで、健康である事が条件です」とあります。

◆「お金も大事だが、一番は心身の健康」

今の生活については金銭的に「満足している」と投稿者。

前述のように「年金がこの先定期的に入ってくるのは、収入源として大きいし、計画的に使えて満足です」と慎ましく語ります。

老後資金に不安を抱えている現役世代には、「老後資金2000万円は、個々人で必要額に大きな差が出ると思います。貯蓄も大切ですが、1番重要だと思うのは、健康である事だと思います。精神と肉体を健全に保つ努力を惜しまないでほしいです」とメッセージを残されていました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
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あるじゃん(All About マネー)

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最終更新:11/30(土) 12:20

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