ECBは夏に連続利下げの可能性-リトアニア中銀総裁

4/19 19:49 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は、ユーロ圏のディスインフレが予想以上に強まった場合、6月と7月に連続利下げをする可能性があると、政策委員会メンバーのシムカス・リトアニア中銀総裁が述べた。

シムカス氏はワシントンでのインタビューで、6月の政策決定会合でECBは「現在よりも景気抑制的でない金融政策スタンス」を取る余地があると述べた。現行4%の中銀預金金利の最初の引き下げは「一連の」措置の一部に過ぎないとも述べた。

「全てはデータ次第だ。もしディスインフレが予想より早く進み、今年の成長率見通しをもう一度引き下げなければならなくなれば、それが7月の利下げの根拠となるだろう」とシムカス氏は語った。

政策委員会メンバーの一部は異なる見解だ。ホルツマン・オーストリア中銀総裁は18日、ECBが米連邦準備制度理事会(FRB)と「離れ過ぎて動く」ことは難しいとの見方を示した。

シムカス氏は、2024年に3回、場合によっては4回の利下げが可能だとの考えを重ねて示した。

「6月、9月、12月のマクロ経済予測は、3回の利下げで金融政策スタンスを段階的かつ一貫して緩和するための基礎を形成する可能性がある。今年3回の緩和は基本シナリオと一致していると思う。4回になるかどうかはデータ次第だ」とシムカス氏は述べた。

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原題:ECB Could Make Back-to-Back Summer Rate Cuts, Simkus Says(抜粋)

--取材協力:Mark Schroers.

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:4/19(金) 19:49

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