21日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.25%安の17733.89ポイントだった。中国企業指数は0.44%安の6076.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で1072億4000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に一時、心理的節目の18000ポイントに乗せるなど、前場はプラス圏で堅調に推移したが、後場に入って上げ幅を縮小すると、終盤にマイナス圏に沈んだ。米長期金利の低下を受けて香港市場でもハイテク株を中心に買いが広がったほか、中国当局が融資に適した不動産開発業者50社のリストを起草していると伝わり、政策期待も強まった。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録が日本時間22日未明に発表されるとあって、様子見ムードが広がったほか、中国人民銀行(中央銀行)が景気回復の過程での過度な信用拡大を防ぐため、商業銀行に対して融資ペースの節度を守るよう指導したと伝わったことも嫌気された。
ハンセン指数構成銘柄では、四半期決算を発表した小米集団(01810)が5%近く下げたほか、レノボグループ(00992)やSMIC(00981)の下落も目立った。半面、アリババ集団(09988)や美団(03690)、百度(09888)が買われて一定の支えとなった。中国当局が作成するデベロッパーのリストに収載されたと伝わった龍湖集団(00960)が5%近く上げたほか、華潤置地(01109)や中国海外発展(00688)も買われた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.99%安の4037.07ポイント。この他では、碧桂園(02007)や雅居楽集団(03383)など本土不動産株が大幅高。オフショア債務の再編計画が発効したと発表した融創中国(01918)は12%超上昇した。
トレーダーズ・ウェブ
最終更新:11/21(火) 17:29
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