後場コメント No.1　エヌエフＨＤ、ローツェ、ジャフコＧ、ＩＨＩ、三菱商、ジェイイーティ

★12:30　 エヌエフＨＤ－小動き　前期営業益を下方修正　一転減益へ
　エヌエフホールディングス<6864>が小動き。同社は24日12時、24.3期通期の連結営業利益予想を従来の6.1億円（前の期比36.8％増）から4.1億円（同12.2％減）に下方修正すると発表した。

　環境エネルギー関連分野において、計画していた家庭用蓄電システムの新商品発売が遅延した。2023年12月に販売済み商品のソフトウェアで不具合が発生したことによる対応や、部材価格の上昇なども響く。

★12:31　 ローツェ－丸三が目標株価引き上げ　本格的な業績拡大局面を迎えると予想
　ローツェ<6323>が大幅高。丸三証券では、本格的な業績拡大局面を迎えると予想。投資判断は「買い」を継続、目標株価を20000円→30000円に引き上げた。

　丸三では、半導体関連装置の24.2期4Qにおける受注高の急回復に注目。特に中国、米国および台湾などからの受注が増加しているとみており、25.2期は半導体設備投資の回復を背景とした、主力の半導体関連装置の売り上げ増加による増収増益を予想している。中長期的には、生成AIやデータセンター向けなどの半導体需要増加に伴う設備投資拡大を追い風として、業績成長を遂げるとみている。

★12:35　 ジャフコＧ－後場上げ幅拡大　前期は営業黒字転換　今期業績予想は未定
　ジャフコ　グループ<8595>が後場上げ幅拡大。同社は24日12時、24.3期通期の連結営業損益は81.8億円の黒字（前の期は44.1億円の赤字）、同連結純損益は74.9億円の黒字（前の期比81.5％減）だったと発表した。

　上場売却、未上場売却ともにキャピタルゲインは増加し、ファンド管理報酬も増加したことから、営業損益は黒字転換となった。一方、前期計上した投資有価証券売却益が減少したことから純利益は前の期を下回った。

　併せて未定としていた24.3期通期の期末配当予想を69円（前の期末は150円）にすると発表した。年間配当予想も同額となる。

　なお、25.3期通期の業績見通しは未定としている。

★12:38　 ＩＨＩ－後場売り気配　ＩＨＩ原動機が燃料消費率の測定データを改ざん　国交省が調査へ＝ＮＨＫ
　ＩＨＩ<7013>が後場売り気配。ＮＨＫは24日12時32分に、同社グループで船舶用のエンジンを製造するＩＨＩ原動機が燃料消費率の測定データを改ざんしていたことが関係者への取材でわかったと報じた。

　報道によれば、このデータは試運転の際に測定して取引先に報告するもので、国土交通省は会社側に事実関係の報告を求めるともに詳しいいきさつを調査する方針としている。

　ＩＨＩはＮＨＫの取材に対し、「当社、子会社においてそのような事案があったことは事実です。現在、事実関係の調査と原因究明に取り組んでいます」とコメントしたとしている。

★12:42　 三菱商事－3日続伸　デンカとフラーレン事業に関する合弁契約を締結
　三菱商事<8058>が3日続伸。同社は24日、デンカ<4061>と、炭素の先端素材であるフラーレン事業に関する合弁契約を締結したと発表した。
　
　フラーレンは、炭素原子がサッカーボール状の構造を持つ、ナノメートルレベルの分子。優れた電気特性や熱安定性を備え有機溶媒に溶けることから、有機薄膜太陽電池の発電層として活用されており、今後も新たな用途への展開が見込まれているという。
　
　両社は、販売と技術開発の両面でそれぞれの知見や強みを掛け合わせ、フラーレンの普及を推進するとともに、用途市場の立ち上がりによるフラーレン需要増に応えるため、生産増強体制の構築をめざすとしている。

★12:49　 ＪＥＴ－大幅高　中小型半導体株に買い戻し　ＴＯＷＡやタツモなども高い
　ジェイ・イー・ティ<6228>が大幅高。米ハイテク株の上昇が材料視されている。

　一方、23日の米国市場では長期金利が低下したことでハイテク株が買い戻され、フィラデルフィア半導体株指数（SOX指数）が2％超の上昇。米ハイテク株の上昇を受け、東京市場においても安心感から主力半導体株のみならず中小型株にも買い戻しが入っている。

　同社株は前日までに8営業日連続で下落していたが、きょうは高く始まった後も上げ幅を拡大。10％高を超える場面もみられた。タツモ<6266>、ＴＯＷＡ<6315>、ＡＩメカテック<6227>なども高い。