18日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇に支援され、1ドル=157円台後半に強含んでいる。午前9時現在、157円69~69銭と前日(午後5時、157円55~55銭)比14銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間はいったん157円50銭台に反落。その後は、米長期金利が上昇したため、ドル円も買い直され、米国時間の序盤には157円90銭台まで水準を切り上げた。中盤以降は米金利が上げ一服となり、ドル円も徐々に戻り売りに押され、終盤は157円60銭台に伸び悩んだ。東京の早朝も同水準。
前日の米債市場では、入札を控えて米国債の需給悪化が懸念され、米長期金利は上昇。日米金利差の拡大観測からドル円は上値を切り上げた。もっとも、「158円前後から上値が重くなった」(FX業者)とされ、米国時間の終盤は調整的な売りが優勢だった。
東京時間は「米金利上昇で底堅い」(同)ものの、「積極的に上値を追う材料も見当たらない」(大手邦銀)ため、ドル円は157円台後半を軸とした狭いレンジでの値動きにとどまるとみられる。日本時間の今夜には5月の米小売売上高、5月の米鉱工業生産・設備稼働率などの発表を控えていることもあり、「日中は様子見ムードが強まるのではないか」(同)との声が聞かれる。
ユーロは対円、対ドルで上昇。午前9時現在、1ユーロ=169円35~37銭(前日午後5時、168円57~59銭)、対ドルでは1.0739~0740ドル(同1.0699~0699ドル)。(了)
時事通信
最終更新:6/18(火) 9:35
Copyright © 2024 時事通信社 記事の無断転用を禁じます。
© LY Corporation