前場コメント No.8　住友鉱、日本製鉄、パナソニックＨ、山口ＦＧ、ＫａｉｚｅｎＰＦ、アートネイチャー

★10:41　 住友金属鉱山－大幅高　中国の銅製錬大手　共同減産で合意と伝わる
　住友金属鉱山<5713>が大幅高。ロイター通信は13日、中国の大手銅精錬会社が同日、原材料不足に対処するため一部の赤字工場で異例の協調減産を実施することで合意したと報じた。

　記事によれば、関係筋が明らかにしたもよう。具体的な減産率や量は決まっておらず、各製錬所が独自に判断する。減産合意のニュースを受けて上海先物取引所の銅先物の中心限月は22カ月ぶりの高値を付けたとしている。

　これを受けて、13日の米国市場ではフリーポート・マクモランの株価が前日比7％高。14日の東京市場でも同社や三菱マテリアル<5711>などに買いが入っている。

★10:51　 日本製鉄－4日続落　バイデン氏、ＵＳスチール買収巡り懸念表明へと伝わる
　日本製鉄<5401>が4日続落。ロイターは13日、バイデン米大統領が同社による米鉄鋼大手ＵＳスチールの買収に対し懸念を表明すると報じた。

　記事によれば、事情に詳しい関係者が明らかにしたという。ホワイトハウスはコメントを控えたが、関係者によると岸田文雄首相がワシントンを訪問する前にバイデン氏が買収に関して声明を発表するもよう。米国で4月10日に予定される日米首脳会談に影を落とす可能性もあるとしている。

　なお、報道を受けて13日のＵＳスチール株は13％近い下落となった。

★10:54　 パナソニックＨＤ－4日ぶり反発　ドイツのエネルギー制御ソリューション会社と業務提携
　パナソニックホールディングス<6752>が4日ぶり反発。同社は14日、傘下のパナソニック空質空調がドイツのエネルギー制御ソリューション会社のタドと、パナソニック空質空調のヒートポンプ式温水給湯暖房機（Air to Water、以下、A2W）専用のソフトウェア開発および製品・サービスの提案・販売に関して業務提携し、年内に両社によるソリューション提案を開始すると発表した。
　
　業務提携により、パナソニック空質空調製A2Wとタドのスマートサーモスタットを連携させ、室外に設置するA2W機器本体に加えて、ラジエーターなど室内機の遠隔温度制御を可能にするとともに、気象予報や顧客の利用状況に基づく機械学習を通じた最適な冷暖房運転を実現するサービスを提供できるとしている。

★10:54　 山口ＦＧ－大和が目標株価を引き上げ　来期の大幅増益予想を継続、配当株として妙味
　山口フィナンシャルグループ<8418>が反発。大和証券では、来期の大幅増益予想を継続、配当株として妙味と指摘。投資判断は「2（アウトパフォーム）」を継続、目標株価は1400円→1700円に引き上げた。

　23年度通期の連結当期純利益は245億円と銀行計画240億円の達成を予想。主な内訳(3行合算)では、資金利益で990億円、役務取引等利益で95億円、その他業務利益で▲210億円(うち、国債等債券関係損益▲130億円)を見込む。船舶融資の拡大や(円債を中心とした)有価証券ポートフォリオの再構築を続けていく中、資金利益は通期で大きく伸長する見込み。続く翌24年度の連結当期純利益は前年度(見込み)対比+35％増益の330億円、25年度に+9％増益の 360億円を見込み、現中計目標(24年度：330億円)の達成を予想している。

★11:02　 カイゼンＰＦ－大幅高　生成AIを活用したUX改善「KAIZEN AI-UX」をリリース
　Ｋａｉｚｅｎ Ｐｌａｔｆｏｒｍ<4170>が大幅高。同社は14日、UX改善において、生成AIを活用する新たなメニュー 「KAIZEN AI-UX」の提供を開始すると発表した。

　第一弾としてWebサイト内の検索機能を生成AIを活用してスマート化するメニューをリリースする。実装にむけた要件定義や機能開発は同社が実施し、利用者はWebサイトにタグを追加するだけで簡単に機能の実装が可能となるとしている。

★11:06　 アートネイチャー－反発　2月度の総売上高2％増
　アートネイチャー<7823>が反発。同社は13日、2月度の総売上高は速報値で前年同月比2.2％増だったと発表した。2023年6月以来、8カ月ぶりの前年同月比プラスとなった。