〔東京外為〕ドル、156円台後半=実需筋の買いなどで上昇(30日午後5時)

4/30 17:10 配信

時事通信

 30日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、実需筋の買いなどに支援され、1ドル=156円台後半に上昇している。日本が祝日となった前日は一時160円台に乗せた後は介入とみられる売りで急落するなど乱高下したが、本日の東京時間はいったん値動きは落ち着いた。午後5時現在、156円86~87銭と前週末(午後5時、156円70~71銭)比16銭のドル高・円安。
 ドル円は早朝、前日の海外市場で乱高下した後を受け、156円30銭台で取引された。午前9時以降、実需筋の買いで仲値すぎには157円近辺に上昇。日経平均株価の上昇も支援要因。ただ、上値は追い切れず、正午前後は156円70銭台に伸び悩んだ。午後は同水準を中心とする狭いレンジで取引された後、終盤にやや買われた。
 前日のアジア時間には1990年4月以来約34年ぶりのドル高水準となる160円台に乗せたが、介入とみられる売りで154円台に急落。その後も156円80銭台に浮上した後は米国時間の中盤に再び155円付近まで軟化。終盤は買われるなど、荒い値動きが続いた。
 東京時間は乱高下した後を受けて「いったん値固め局面になった」(大手邦銀)とされ、朝方の買いが一巡した後はレンジ相場となった。実需筋の買いに支援される一方、「介入警戒感から上値は重い」(為替ブローカー)とされ、強弱材料が交錯して上下に動きにくい面もあった。ただ、「値動きは落ち着いたものの、日米金利差は開いた状態で、改めてドル買い・円売りが強まりやすい」(別の大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロは終盤、対円、対ドルで小高い。午後5時現在、1ユーロ=167円82~82銭(前週末午後5時、168円11~12銭)、対ドルでは1.0705~0705ドル(同1.0728~0728ドル)。(了)

時事通信

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最終更新:4/30(火) 17:35

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