話題株ピックアップ【夕刊】(2):マンダム、スカパーJ、小林製薬

3/25 15:17 配信

株探ニュース

■マンダム <4917>  1,372円  +33 円 (+2.5%)  本日終値
 マンダム<4917>が反発。前週末22日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について、売上高を727億円から730億円(前期比8.9%増)へ、営業利益を14億6000万円から16億5000万円(同17.1%増)へ、純利益を16億6000万円から22億円(同2.3倍)へ上方修正したことが好感された。海外その他において販管費が抑制されたことが要因。また、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、24年3月期に投資有価証券売却益約10億円を計上することなども寄与する。

■スカパーJ <9412>  1,052円  +11 円 (+1.1%)  本日終値
 スカパーJSATホールディングス<9412>が大幅反発。この日、子会社スカパーJSATが、アニメを中心とした映像コンテンツの企画・製作投資などを行う新会社「スカパー・ピクチャーズ」を4月1日付で設立すると発表しており、好材料視された。新会社は、伊藤忠商事<8001>をパートナーに迎え、伊藤忠グループの国内外の販売網を活用した権利運用力を活用し、事業成長と周辺事業の戦略的拡大を進める。スカパーJSATは16年からアニメ製作事業を手掛け、現在4つのアニメ作品を製作着工中であり、今後数年で10作品以上のアニメ製作を企画から立ち上げ、国内外に展開するとしている。

■IDEC <6652>  2,804円  +27 円 (+1.0%)  本日終値
 IDEC<6652>が続伸。22日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を750億円から727億円(前期比13.3%減)へ、営業利益を86億5000万円から62億円(同55.9%減)へ、純利益を63億5000万円から45億円(同55.6%減)へ下方修正したが、今年に入ってからの株価下落で織り込み済みとの見方が強く、アク抜け感が強まっているようだ。世界的な需要の減速や金融引き締め政策などを背景に受注環境が厳しさを増しており、主に日本や米州などの主要市場における売上高が想定を下回る見通しであることが要因としている。

■小林製薬 <4967>  5,056円  -1,000 円 (-16.5%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 小林製薬<4967>がストップ安。前週末22日の取引終了後、同社が販売する機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」に関し、摂取者において腎疾患等の発生の報告を受けたと発表。関連製品の使用中止を消費者に求めるとともに、自主回収を決定した。小林製薬以外にも紅麹原料を飲料・食品メーカーに供給していたことが明らかとなっており、今後の事業への悪影響を警戒した売りが優勢となっている。紅麹原料の成分分析を行った結果、一部の原料に意図しない成分が含まれている可能性が判明したという。小林製薬は重大な事案と受け止め、引き続き調査を継続する姿勢を示している。

■ジャムコ <7408>  1,249円  -84 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 ジャムコ<7408>が冴えない展開。前週末22日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想の下方修正を発表した。売上高予想を718億円から642億円(前期比35.9%増)、最終利益予想を22億8000万円から14億4000万円(同33.8%減)に引き下げた。最終利益は増益予想から一転、減益を計画する。これまで15円としてきた期末一括配当予想については、無配に見直した。これらを嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。航空機シートと航空機内装品部門で、顧客側の都合によるスケジュール変更や材料部品の入荷遅れなどが発生。製品の出荷が来期以降になるほか、航空機器セグメントでのエンジン関連部品の納入遅れの影響などもあって、売上高が計画を下振れする。あわせてジャムコは航空機シート部門に関し、シート事業の開発に伴う受注を一時的に凍結するとも発表した。同部門での固定資産に関し、約4億円の減損損失を特別損失として計上する。加えて、航空機内装品部門において工事損失引当金が増加し損害補償損失引当金を計上。航空機器部門での品質対応や、航空機整備部門での認証試験のやり直しに伴う影響もあって、利益を押し下げる要因となる。

■ミスミグループ本社 <9962>  2,044円  -134.5 円 (-6.2%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 ミスミグループ本社<9962>が続落。前週末22日取引終了後、2月の月別売上高実績を発表。前年同月比1.1%減の295億9600万円となっており、これが嫌気された。金型部品事業は増加したものの、FA事業とVONA事業が減少し全体を押し下げた。23年4月~24年2月の累計では前年同期比1.5%減の3337億4300万円だった。

■エリアクエスト <8912>  164円  +50 円 (+43.9%) ストップ高   本日終値
 エリアクエスト<8912>が後場急伸。午前11時30分ごろ、24年6月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表したことが好感された。毎年6月末時点で10単元(1000株)以上を保有する株主を対象に、3000円相当のクオカードの贈呈か寄付を選択できるようにする。

■ファンデリー <3137>  384円  +80 円 (+26.3%) ストップ高   本日終値
 ファンデリー<3137>がストップ高。前週末22日の取引終了後、NTTグループのNTTアグリテクノロジーと協業を開始すると発表。NTTアグリテクノロジーが納品した規格外の野菜を使用して、ファンデリーの埼玉工場でコラボ商品を製造し、ファンデリーが運営するECサイトやNTT東日本本社ビル内のスマートストアなどで販売するという。第1弾として、規格外のトマトを使った商品を発売する。

■レントラックス <6045>  534円  +80 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 レントラックス<6045>がストップ高。前週末22日の取引終了後、24年3月期の期末一括配当予想を12円から22円へ増額修正したことが好感された。24年3月期に創業以来の最高額の取扱高を計上する見込みであることを記念して、記念配当10円を実施する。なお、前期実績は21円だった。同時に、2月度の連結売上高が前年同月比3.7%増となり、4カ月ぶりに前年実績を上回ったと発表した。なお、「レントラックス(Rentracks)」に登録した広告掲載媒体の運営者数であるパートナーサイト運営者数は前月比486人増の5万5238人と順調に積み上がった。

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/25(月) 18:24

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