(ブルームバーグ): カカオ豆の加工を手がける米ブラマーチョコレートは、85年の歴史を持つシカゴ工場の閉鎖を発表し、数百人の雇用を削減する。
不二製油グループ傘下のブラマーはシカゴ工場の従業員226人をレイオフすると、イリノイ州労働局への届け出で明らかにした。同社は先週の発表資料で1939年建設の同工場について、操業、維持、修理にコストがかかり過ぎるようになったと説明していた。
カカオ豆の世界的な供給不足で、ニューヨーク市場で取引される先物価格は連日のように過去最高値を更新しており、カカオ加工業者やチョコレートメーカーは圧力にさらされている。カカオ豆先物は現在1トン=約1万ドルと、銅の価格を上回っている。
工場閉鎖はブラマーだけではない。スイスの同業バリーカレボーは、ドイツ・ハンブルグ近郊のノルダーシュテット工場とマレーシアのポートクランにある施設を閉鎖する計画だと広報担当が明らかにした。従業員の約18%に当たる2500人の削減も実施するという。
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原題:Blommer Chocolate to Cut 226 Jobs After Chicago Factory Closing(抜粋)
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最終更新:3/27(水) 10:18
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