〔米株式〕NYダウ大幅続落、一時530ドル安=ナスダックも安い(10日午前)

4/10 23:12 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】10日午前のニューヨーク株式市場は、3月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸びとなったことを嫌気した売りが膨らみ、大幅続落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値比の下げ幅は一時530ドルを超えた。午前10時現在、ダウは前日終値比480.86ドル安の3万8402.81ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は166.28ポイント安の1万6140.36。
 米労働省が10日発表した3月のCPIは前年同月比3.5%上昇(予想3.4%上昇=ロイター通信調べ)、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は3.8%上昇(同予想3.7%上昇)と、伸び率はともに市場予想を上回った。根強いインフレ圧力が示された形で、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始時期が想定より遅れるとの観測が改めて広がり、米長期金利が急上昇。金利低下局面で恩恵を受けやすいハイテク銘柄などを中心に幅広い銘柄で売り込まれている。
 個別銘柄では、アップル、マイクロソフト、シスコシステムズなどのハイテク銘柄のほか、ゴールドマン・サックス、ホーム・デポ、スリーエム(3M)などの下げがきつい。一方、中国の電子商取引(EC)アリババ集団が上昇。創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が10日、従業員向けのメッセージで再編を進める同社の方針に支持を表明したことが好感された。(了)

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最終更新:4/10(水) 23:35

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