ニューヨーク外国為替市場概況・15日 ユーロドル、3日続伸

5/16 6:04 配信

トレーダーズ・ウェブ

 15日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3日続伸。終値は1.0884ドルと前営業日NY終値(1.0819ドル)と比べて0.0065ドル程度のユーロ高水準だった。4月米消費者物価指数(CPI)は前月比で0.3%上昇と予想の0.4%上昇を下回ったほか、前年同月比では3.4%上昇と市場予想と一致し3月から鈍化。エネルギーと食品を除くコア指数も前月比0.3%/前年比3.6%と市場予想通り鈍化した。また、4月米小売売上高は前月比横ばいと予想の0.4%増より弱い内容となり、3月分が下方修正された。米連邦準備理事会(FRB)による利下げ開始が先送りになるとの観測が後退すると、米長期金利が低下し全般ドル売りが優勢となった。5時30分前に一時1.0886ドルと3月21日以来の高値を付けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.29と4月10日以来の低水準を付けた。

 ドル円は4営業日ぶりに反落。終値は154.88円と前営業日NY終値(156.42円)と比べて1円54銭程度のドル安水準だった。米CPIの鈍化や米小売売上高の下振れを受けて、インフレ圧力や消費の落ち着きが意識されると、米利下げ観測が高まった。米長期金利の低下とともにドル売りが進むと、2時30分過ぎに154.70円と日通し安値を更新した。5月米NAHB住宅市場指数が予想を下回ったことも相場の重し。米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.3361%前後と4月10日以来の低水準を記録した。
 なお、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「FRBは現在の金利水準をもう少し長く維持する必要がある」との見解を改めて表明したものの、相場の反応は限られた。

 ユーロ円は8日ぶりに反落。終値は168.58円と前営業日NY終値(169.25円)と比べて67銭程度のユーロ安水準。ドル円の下落につれた円買い・ユーロ売りが優勢となり、21時30分過ぎに一時168.16円と本日安値を付けた。ただ、そのあとはユーロドルの上昇につれた買いも入ったため、下げ渋った。

本日の参考レンジ
ドル円:154.70円 - 156.56円
ユーロドル:1.0813ドル - 1.0886ドル
ユーロ円:168.16円 - 169.40円

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最終更新:5/16(木) 6:04

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