〔NY外為〕円、155円台後半(16日午前)
【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク外国為替市場では、日銀による追加利上げ実施への期待感から円高・ドル安地合いとなった海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=155円台後半に上伸している。午前9時現在は155円90銭~156円00銭と、前日午後5時(156円42~52銭)比52銭の円高・ドル安。
日銀の植田和男総裁は16日、東京都内で開かれた第二地方銀行協会の会合で、「来週の(金融政策)決定会合では利上げを行うかどうか議論し、判断したい」と述べた。利上げに対して積極的な姿勢を示したと受け止められ、海外市場では円買い・ドル売りの流れが優勢となった。
ニューヨーク市場は156円台前半で取引を開始。米労働省が朝方発表した週間新規失業保険申請件数は、11日までの1週間で前週比1万4000件増の21万7000件と、市場予想(21万件=ロイター通信調べ)よりも悪化した。発表を受けて円は上値を若干拡大する場面があった。ただ米長期金利の高止まりを眺め、円の上値も重い。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0280~0290ドル(前日午後5時は1.0284~0294ドル)、対円では同160円30~40銭(同161円04~14銭)と、74銭の円高・ユーロ安。(了)
時事通信
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最終更新:1/16(木) 23:33