UBS、23年のボーナス原資を14%削減-金融業界の厳しさ反映

3/28 16:18 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): スイスの銀行UBSグループは、ディールメーカーやトレーダーにとって厳しい1年となった昨年のボーナス原資を14%削減した。クレディ・スイスとの統合作業を進める中、UBSはコスト削減目標を引き上げている。

UBSは28日の年次報告書で、セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)が就任からの9カ月で1440万スイス・フラン(約24億円)を受け取り、うち変動報酬は1230万フランだったと説明した。

UBSの年間利益は過去最高の278億ドル(約4兆2100億円)となったが、これはほとんどクレディ・スイス買収効果によるもの。いわゆる「負ののれん代」は、当初の予想から12億ドル減少した。

UBSは昨年4月、エルモッティ氏をCEOに復帰させた。同氏は政府の仲介によるクレディ・スイス救済合併を監督し、かつてのライバル行との数年がかりの統合作業を統括する。

UBSは昨年7-12月(下期)に損失を計上。より複雑な統合作業が実施されるため、2024年はさらに厳しくなると警告している。

コルム・ケレハー会長は23-24年期に470万フランの固定報酬を受け取った。

報告書によれば、UBSのボーナス配分は「金融業界の厳しい経営状況および地政学的緊張の持続による不確実性と市場ボラティリティー」の影響を反映している。

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原題:UBS Cuts 2023 Bonus Pool by 14% After Deal, Trading Slowdown (2) (抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:3/28(木) 17:22

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