三菱地所 <8802> が売り物をこなし3連騰で新値圏を走るほか、住友不動産 <8830> は前日の大幅高に続き、きょうも一時4%を超える上昇で上場来高値を更新した。このほか不動産セクターは強い動きをみせる銘柄が多く、業種別騰落でも「不動産」は全体軟調相場で数少ない上昇業種となっている。国内でも資産価格のインフレが意識され、26日に開示された公示地価は全国平均(全用途)が前年比2.3%の上昇で約33年ぶりの高さとなったことが、マーケットの注目を集めた。金利上昇は有利子負債負担を増幅させ、資金調達コストの上昇につながるが、日銀の金融政策は当面緩和的な政策スタンスを続けるとの見方が支配的で株価にポジティブに働いている。きょう朝方に発表された3月開催分の日銀金融政策決定会合での「主な意見」では、マイナス金利解除などの政策枠組みの見直しが「金融引き締めへのレジーム転換ではなく、あくまで『物価安定の目標』の実現に向けた取り組みの一環である点を、各コミュニケーションによって明確に伝えていくことが重要」との指摘もなされており、拙速な利上げが行われる可能性は低いとの認識が広がった。
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出所:MINKABU PRESS
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最終更新:3/28(木) 10:33
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