先生の言葉に「すぐ納得する子」成績伸び悩む深刻 疑問持つ子とどちらのほうが合格しやすい?

6/18 10:32 配信

東洋経済オンライン

記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。

そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載(毎週火曜日配信)。連載を再構成し、加筆修正を加えた新刊『なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること』が、発売後すぐに3万部のベストセラーとなっています。第123回は、先生からの言葉をすぐに理解する子と悩む子、どちらが伸びるのかについてお話しします。

■先生の言葉をすぐ理解する子と悩む子

 突然ですが、みなさんはどちらのタイプの受験生が東大に合格しやすいと思いますか? 

 A:先生から言われたことに対して、「なるほど! わかりました!」と反応する受験生

 B:先生から言われたことに対して、「うーん」とすぐには答えを出さず、考え込む受験生

 指導者側として、教えやすいのはAタイプの受験生です。「こうしたほうがいいよ」という言葉に対して、素直に「わかりました!」と言ってくれるほうが、教える側としては楽です。

 対してBタイプの受験生は、「こうしたほうがいいよ」と言っても、「でも、こういうことも考えられますよね?」「これって本当にそうなんでしょうか」と、すぐには受け入れずに、考える時間が長く、指導者側も苦労する場合が多いです。

 しかし、どちらのほうが合格しやすいかと言われると、やはりBタイプなんですよね。そしゃくして、受け入れるまでに時間がかかるけれど、それでも、Bタイプのほうが圧倒的に成績が上がりやすいのです。

 なぜそんなことが起きるのか、今回は「悩む人の強み」についてみなさんにお話ししたいと思います。

 まずはこちらの漫画『ドラゴン桜』のワンシーンをご覧ください。

 ※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

 いかがでしょうか? 「人間は悩む存在だ」という桜木先生の言葉がとても刺さるワンシーンでしたね。

 桜木先生の言うとおりで、人間は悩む生き物です。「こうしたほうがいいよ」と誰かが言ったとしても、それを受け止めて行動に移すためには、考える時間が必要です。

 今までの自分の行動を変えるわけですから、「こういうことって考えなくていいのかな?」「これってなんでこうなんだろう?」という考えが頭に浮かんでこないわけがないのです。

 Aタイプの人は、そうした考えを押し殺して、考えないようにふたをしているだけです。自分が悩まないように、またはアドバイスした指導者と良好な関係を築くために、「わかりました!」と言っているだけなのです。

 しかし人間は悩む生き物ですから、本当はそんなに聞き分けよく「わかりました」とはならないはずなのです。

 だからこそ逆に、聞き分けが悪く「でもこれって……」と聞いてくるBタイプのほうが、ちゃんと問題と向き合って、悩んでいるのです。悩んで選択した子のほうが、行動にも表れやすいのです。

■後悔しない選択であればいい

 仮に「文系と理系、どっちの進路に進んだらいいんだろう?」と悩んだとします。そのときに、「なんとなくかっこいいから理系にしよう!」と考えて理系を選んだとしても、その選択を後悔しないのであれば、その選び方でいいのだと思います。

 しかし、たいていの場合はそうではないですよね。「なんとなくかっこいいから」で選んだら、後から後悔します。「なんでこういうことを考えなかったんだ」とか「あのとき考えていればよかった」と。

 「理系だとこういうことも、考えなきゃいけないよな」「これって大丈夫かな?」といったことをしっかりと考えた末に、「理系にしよう」と考えたとしたのだとしたら、その道を進んでからも「理系を選ぶときに数3が大変だからどうしようと悩んでいたし、しっかり対策する必要があるな」と悩んだポイントをうまく回避できるようになるかもしれませんし、後から大変な苦労があったとしても、その選択に納得できるはずです。

 人間は悩む生き物であり、どんな選択をしたとしても悩みは尽きません。その悩みと向き合うために「考える」訓練が必要なのです。そのための練習としての「勉強」が必要だと言えるのではないでしょうか。

■勉強は悩んだときの練習

 そして「悩んだときの練習」としての「勉強」なのですから、勉強法に関しても、「あの先生が言っていることって正しいのかな?  自分に本当に当てはまるのかな?」ということも、悩めばいいのだと思います。

 「わかりました!」と受け入れるのではなく、多少聞き分けが悪くても、悩んでいいし、時には先生と議論していいのではないかと思います。そのほうが、成績も伸びやすくなるのではないでしょうか。

受験勉強や、子供への教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。

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最終更新:6/18(火) 10:32

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