＜週末コメント＞　─ 来週の相場展望 ─　2024年4月19日

　

　　　今週の日経平均終値は３万７０６８円で、前週末比２４５５円安でした。

　今週の日経平均は大幅反落しこれまで安泰と思われていた基調を崩してしまいました。週間値下がり幅は本年最大で下げの加速ぶりから新規の悪材料に直面していることが分かります。それは鎮まったはずの米インフレが再燃しかかっていること、そして中東の地政学リスクの拡大懸念の２つでしょう。いずれも市場の楽観シナリオを修正させる内容です。中東問題が拡大すれば原油高によってインフレが加速し利下げどころではなくなります。不透明感が強まり当面はリスク資産投資に慎重にならざるを得ないでしょう。景気、企業業績は安定しているので日経平均が３万６０００円台を割り込む心配はないでしょうが、一度需給が乱れてしまったので、３万６０００円台から３万８０００円台のレンジで月内はもみ合う展開となりそうです。（ストック・データバンク　編集部）