ステーブルコイン、リアルな人間による取引高は10%以下:リサーチ

5/6 18:40 配信

CoinDesk Japan

ステーブルコインの取引高のうち、オーガニックなもの、あるいはリアルな人間によるものは10%未満であることがVisaとデータプラットフォームAllium Labsによる分析で判明したとブルームバーグが伝えた。


約2.2兆ドル(約340兆円、1ドル154円換算)にのぼる4月の総取引額のうち、「オーガニックな決済活動」に由来する取引額はわずか1490億ドルだったという。分析では、ボットおよび大規模トレーダーによる取引を除外し、「リアルな人間による取引を分離」した。


ステーブルコインの時価総額(市場供給額)は現在約1500億ドル(約23兆円)で、USDT(テザー)とUSDC(USDコイン)がそれぞれ75%、22%のシェアを占め、市場を支配していると投資会社のBernstein(バーンスタイン)は述べている。


ステーブルコインとは、別の資産クラス(通常は米ドル)に連動し、安定した価値を保つ暗号資産をいう。Paypal(ペイパル)などがステーブルコインの発行を発表したことで、より注目を集めている。ステーブルコインを規制する法案も米議会を通過する可能性が高いと見られている。


「ブロックチェーンは汎用的なネットワークであり、ステーブルコインはエンドユーザーが手動で、あるいはボットを通じてプログラム的に行える取引であり、幅広いユースケースで利用できることを考えると、このデータにはノイズも多い」とVisaの暗号資産責任者ガイ・シェフィールド(Cuy Sheffield)は分析に記している。


総取引額とリアルな人々による取引額に乖離はあるものの、分析によると、ステーブルコインの毎月のアクティブユーザーは着実に増加しており、現在、2750万人にのぼっている。


|翻訳・編集:CoinDesk JAPAN編集部|画像:Shubham Dhage/Unsplash|原文:Less Than 10% of Stablecoin Transaction Volume Coming from Real Users: Report

CoinDesk Japan

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最終更新:5/6(月) 18:40

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