(ブルームバーグ): 米ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」による初めての有人ミッションが6日、延期された。宇宙船を軌道に運ぶロケットの技術的な問題により、打ち上げ数時間前に延期が決定された。
スターライナーを搭載するロケット「アトラス5」を製造するボーイングとロッキード・マーチンの合弁会社ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)は、ロケット上部のバルブに予期せぬ動作が確認されたため、カウントダウンを停止した。関係者が6日、ライブウェブキャストで明らかにした。
ULAのトーリー・ブルーノ最高経営責任者(CEO)は記者会見で、次の打ち上げ日程を決めていないと説明。予備日は7日、10日、11日となっている。
調査担当者らは現在、圧力調整用バルブを交換する必要があるかどうか調べている。データを整理するため「チームは徹夜で作業する」とブルーノCEOは語った。
同CEOはバルブについて、「十分な寿命があることが分かれば、明日には準備が整う可能性がある」とも述べた。
ボーイングは米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人を乗せ、初めてスターライナーを打ち上げる予定。このミッションは国際宇宙ステーション(ISS)まで往復する。
原題:Boeing Starliner Launch Is Delayed Due to Issue With Rocket (1)(抜粋)
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最終更新:5/7(火) 14:37
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