米政府、中国のAI開発に懸念提起へ-14日にジュネーブで初会合

5/13 18:00 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 米国と中国の政府代表が14日にジュネーブで会談し、米当局者は中国による人工知能(AI)開発に関し安全保障上の懸念を提起する方針だ。バイデン米政権の複数の高官が匿名を条件に記者団に事前の説明を行った。

昨年11月に首脳会談を行ったバイデン大統領と中国の習近平国家主席は、AIを巡る安全保障や安全性の懸念に対処するため協議を開始することで合意しており、今回は初会合となると高官の1人は語った。

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高官の1人は、米国やその同盟国にとって、国家安全保障を多くの方法で損なうAI能力を中国が展開しており、米当局者は協議でこうした懸念を提起する方針だと説明した。

米当局者はAI規制に対するそれぞれの国のアプローチも協議するとともに、リスクに対処するための世界的な議論が確実に行われるよう強く求めると、別の高官が明らかにした。米国は同盟国と事前に幅広く協議したという。

米国や中国、欧州連合(EU)はAI規制の方法について、方向性の決定で有利な立場を確保しようとしている。

米国では、オープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」やアルファベットの「Bard(バード)」の普及に伴い、バイデン政権がAIの規制上の監視を強化。米議会の行動がない中で、バイデン氏は昨年、セキュリティーやプライバシー保護の基準設定に向けた大統領令に署名した。

中国の場合、生成AIサービスを対象に24項目から成る政府指針が昨年8月15日に施行された。

記者説明を行った米高官は、14日の協議で成果は期待薄である点を指摘。高官の1人はAIが突きつけるリスクが焦点になると話した。民間セクターの代表の関与があるかどうかの質問に対しては、政府間協議だと答えた。

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原題:US to Raise Concerns Over China’s AI Development in Geneva Talks(抜粋)

(c)2024 Bloomberg L.P.

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最終更新:5/13(月) 18:00

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