【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク外国為替市場では、追加利上げの可能性を示唆する米連邦準備制度理事会(FRB)高官の発言で円売り・ドル買いが進み、円相場は1ドル=154円台後半に下落した。午後5時現在は154円60~70銭と、前日同時刻(154円35~45銭)比25銭の円安・ドル高。
日本の金融当局による円買い為替介入に対する警戒感から、序盤は154円台前半でもみ合う展開となった。
一方、ニューヨーク連邦準備銀行のウィリアムズ総裁がこの日の会合で、インフレが弱まらなければ追加利上げも選択肢になり得ると表明し、米利下げの開始が遅れるとの観測が広がった。長期金利の急伸を受け、日米金利差拡大を意識した円売り・ドル買いの地合いが強まった。
市場参加者は為替介入の実施に警戒しつつも、日銀が金融緩和を当面続ける見通しであることを踏まえ、「円安基調は大きく変わらない」(邦銀)とみている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0638~0648ドル(前日午後5時は1.0668~0678ドル)、対円では同164円56~66銭(同164円72~82銭)と、16銭の円高・ユーロ安。(了)
時事通信
最終更新:4/19(金) 6:35
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