欧州マーケットダイジェスト・14日 株安・金利上昇・ドル高

3/15 3:25 配信

トレーダーズ・ウェブ

(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.28円(14日15時時点比△0.36円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.42円(▲0.39円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0886ドル(▲0.0053ドル)
FTSE100種総合株価指数:7743.15(前営業日比▲29.02)
ドイツ株式指数(DAX):17942.04(▲19.34)
10年物英国債利回り:4.090%(△0.069%)
10年物独国債利回り:2.426%(△0.060%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)        <発表値>    <前回発表値>
2月スイス生産者輸入価格(前月比)  0.1%      ▲0.5%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは軟調だった。米労働省が発表した2月米卸売物価指数(PPI)が前月比0.6%/前年比1.6%と予想の前月比0.3%/前年比1.1%を上回ったほか、食品とエネルギーを除くコア指数も前月比0.3%/前年比2.0%と予想の前月比0.2%/前年比1.9%より強い内容となったことを受けて、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.29%台まで大幅に上昇。全般ドル買いが優勢となり、2時30分過ぎに一時1.0881ドルと日通し安値を付けた。
 欧州中央銀行(ECB)による利下げ時期が近づいているとの観測もユーロの重しとなった。ECB理事会のメンバーであるストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁はこの日、「夏季休暇前に2回の利下げが必要」「我々はすぐに利下げを開始する必要」「年内に4回の利下げが合理的」などと語った。

・ドル円は底堅い動き。米PPIの上振れをきっかけに米長期金利が上昇すると全般ドル買いが先行し148円台に乗せたものの、22時過ぎに「日銀は来週18-19日に開く金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入った」「長期金利を0%に誘導する長短金利操作(YCC)の撤廃を含めて、大規模金融緩和の正常化に踏み切ることを検討」との一部報道が伝わると一転下落。22時30分前に147.44円と日通し安値を付けた。
 ただ、売り一巡後は再び強含む展開に。米インフレ指標の上振れを受けた米金利の上昇で、ドルが全面高となった流れに沿って0時30分過ぎに一時148.32円と日通し高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.39まで上昇した。

・ユーロ円は弱含み。「日銀は来週、マイナス金利政策を解除する方向で調整に入った」との報道をきっかけに円買い・ユーロ売りが先行すると、22時30分前に一時161.11円と日通し安値を付けた。
 ドル円の持ち直しに伴う円売り・ユーロ買いが出ると161円台半ばまで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。ユーロドルの下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落が相場の重しとなった。

・ロンドン株式相場は4日ぶりに反落。米重要指標の発表を控えてしばらくはもみ合いの展開が続いていたが、米指標発表後は売りが優勢となった。前日に約10カ月ぶりの高値を付けた更新したあとだけに利益確定目的の売りが出やすかった。セグロやユナイト・グループなど不動産株が売られたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は小幅ながら続落。上昇して始まると取引時間中の最高値を更新したものの、その後失速した。米インフレ指標の上振れをきっかけに米国株相場が下落したことなどが相場の重しとなった。個別ではRWE(3.53%安)やBMW(3.04%安)、ザランド(2.90%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

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最終更新:3/15(金) 3:25

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