株価指数先物【引け後】 買い一巡後は早い段階でロングを解消する動き

3/13 19:05 配信

株探ニュース

現在値
アドテスト5,389+47
東エレク34,230+630.00

大阪6月限
日経225先物 38350 -140 (-0.36%)
TOPIX先物 2620.5 -6.5 (-0.24%)

 日経225先物(6月限)は前日比140円安の3万8350円で取引を終了。寄り付きは3万8950円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(3万8880円)を上回り、買いが先行して始まった。現物の取引開始直前には3万8980円まで買われたものの、買い一巡後は次第に軟化し前場中盤に下落に転じると、3万8350円まで売られた。前場終盤にかけてはやや下げ渋る動きから、3万8590円まで買い戻されプラス圏を回復。ただし、ランチタイムで日中安値を下回り、後場の取引開始後には一時3万8230円まで下げる場面も見られた。後場中盤にかけてリバウンドから再びプラス圏を回復するも勢いは限られ、引けにかけては再びロングを解消する動きが優勢となったとみられる。

 日経225先物は、エヌビディアなど半導体株を中心に買われた米国市場の流れを受け、朝方は指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を押し上げた。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]いずれも買い一巡後は上げ幅を縮めていた。そのため、積極的なロングは限られ、反対に早い段階でロングを解消する動きに向かわせたようだ。

 また、為替市場では一時1ドル=147円前半と朝方からはやや円高・ドル安に振れて推移する場面も見られた。きょうは春闘の集中回答日であり、主要企業では満額回答が相次いだことから、日銀が来週の金融政策決定会合でマイナス金利を解除するという観測が強まったことが影響した。

 日経225先物は寄り付きをほぼ高値に弱含み、後場の寄り付き直後に3万8230円まで売られたものの、その後は25日移動平均線を挟んでの底堅さは意識されていた。上向きで推移する25日線はナイトセッションで3万8480円辺りまで上昇しており、同線から大きく下放れる動きにならなければ、来週の日銀会合を前に、ショート筋においてはニュートラルに戻す形でのショートカバーが入りやすくなるだろう。

 一方で、年初から支持線として機能している25日線を明確に下放れてくるようだと、センチメントを冷ますことになりそうだ。ロングポジションを圧縮する動きや、ヘッジ対応に伴うショートが強まる可能性には注意しておきたいところだ。ただし、足もとの大幅な調整によって織り込みが進んでいると考えられ、押し目狙いのロングスタンスで対応したい。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.63倍に低下した。14.68倍に上昇して始まった後は、値がさハイテク株のさえない値動きが影響し、NTショートに向かわせた。ただし、14.58倍で推移する25日線を上回っており、同線が支持線として機能しているため、スプレッド狙いのタイミングとしては、NTロングを想定しておきたいところではある。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が4万5555枚、ソシエテジェネラル証券が2万3477枚、サスケハナ・ホンコンが8922枚、日産証券が5694枚、SBI証券が4319枚、バークレイズ証券が3057枚、JPモルガン証券が3037枚、松井証券が1699枚、auカブコム証券が1584枚、モルガンMUFG証券が1428枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が3万5444枚、ソシエテジェネラル証券が2万6702枚、バークレイズ証券が5923枚、モルガンMUFG証券が5902枚、サスケハナ・ホンコンが5478枚、JPモルガン証券が4000枚、ゴールドマン証券が2648枚、ビーオブエー証券が2633枚、野村証券が1660枚、みずほ証券が1645枚だった。

株探ニュース(minkabu PRESS)

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最終更新:3/13(水) 19:05

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