(ブルームバーグ): 米ウーバー・テクノロジーズが8日発表した1-3月(第1四半期)の配車と食品宅配、貨物輸送を含むグロスブッキングは、アナリスト予想を下回った。中南米の需要が想定よりも軟調で、例年より早かった祝日も予約・注文を圧迫した。
1-3月のグロスブッキングは前年同期比20%増の377億ドル(約5兆8600億円)。2月に発表された同社予想の中間値および、アナリストの予想平均である380億ドルに届かなかった。売上高は予想に一致した。
この発表を受けて、ウーバーの株価は米国時間8日早朝の時間外取引で一時10%安となった。
プラシャンス・マヘンドララジャ最高財務責任者(CFO)は予想を下回ったブッキングについて、中南米の配車利用が鈍かったためだと準備書面で指摘。前年同期はブラジルのカーニバル再開に関連し、需要が押し上げられていたという。同CFOはまた、イースターやラマダンなどの祝日が前年よりも早く始まったことにも触れた。
競合2社のリフトとドアダッシュの1-3月業績はいずれも市場予想を上回っただけに、ウーバーの決算は同社の米配車・食品宅配での強さに疑問を抱かせる。投資家はウーバーの利益の数字ではなく、新サービスを打ち出して2桁の成長を持続していけるのかにますます注目するようになっている。
4-6月(第2四半期)については、グロスブッキングを387億5000万-402億5000万ドルと予想。この中間値も、アナリスト予想の400億ドルを小幅に下回った。
原題:Uber Bookings Miss on Early Holidays, Weak Latin America Demand(抜粋)
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最終更新:5/8(水) 22:16
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