3月の訪日外客数は308万人、単月で初めて300万人超え

4/17 16:39 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): 日本政府観光局(JNTO)が発表した3月の訪日外客数が308万1600人となり、単月として初めて300万人の大台を超えた。

春の桜シーズンで訪⽇需要が高まったことに加え、今年はイースター休暇が3月下旬から始まったこともあって、日本を訪れる観光客が増加したという。円が対ドルで約34年ぶりの安値圏で推移し、日本への旅行が比較的割安になっていることも観光客が増加している要因の一つだ。

地域別にみると、3月として訪日客数が過去最高となったのは、韓国、台湾、香港などアジア地域に加え、米国、カナダ、英国、フランスなど、17市場にのぼった。米国やカナダなどは単月で過去最高を記録した。観光立国を進める政府にとっては追い風となる数字だが、京都府などではオーバーツーリズムも深刻になっており、対策が求められる。

半面、中国からの観光客は依然として低調で、3月の訪日客数は新型コロナウイルス感染症の拡大前となる2019年3月と比較して35%減だった。

JNTOでは、航空・旅行会社を取り巻く人手不足などの課題があるほか、欧州地域においてウクライナ情勢に伴う飛行ルートの変更によるフライト時間増加が訪日旅行の懸念材料だと指摘している。

一方、観光庁が発表した1-3月の訪日外国人客の消費動向調査によると、同期間の消費額は1兆7505億円となり、19年同期と比較して52%増となった。

外国人観光客の消費額を費目別にみると、最も多いのは宿泊費の32.1%で、19年同期の28.6%と比較して拡大傾向にある。半面、買物代は29.2%となり、19年同期の35.9%と比べて縮小傾向となっている。

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最終更新:4/17(水) 17:32

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