<マ-ケット日報> 2024年4月19日

4/19 16:29 配信

株探ニュース

 19日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比1011円安の3万7068円で2月9日以来の安値となった。前日の米ハイテク株安や長期金利の上昇が嫌気されて大きく下げる展開。好業績発表でも下げた台湾半導体TSMCを見て半導体相場の買尽くし感も広がった。さらに、イスラエルによるイランへの報復攻撃が重なり下げ幅を一気に1346円安まで拡大。市場に悲観的なムードが漂った。攻撃が限定的と分かり後場は下げ渋ったが想定外の下げで買い方は慎重になっている。

 昨日の米国市場はディフェンシブ株に買いが入りダウ平均は小反発した。この日発表された週間の新規失業保険申請件数が事前予想より少なく米景気の強さを改めて裏付けた。NY連銀総裁の「利下げを急ぐ必要はない」との発言もあり長期金利は上昇へ。ダウ平均は今月に入って2000ドルあまりも下げておりこうした材料でも下値は案外堅かったが、一時300ドル高まであった相場が値保ちしないのは弱いということなのだろう。ナスダック指数は5日続落で約2カ月ぶり安値へ。

 さて、東京市場は米長期金利の上昇や中東の地政学リスクの拡大を受けて年初からの上昇トレンドが崩れる格好となっている。日経平均が75日移動平均線(3万7889円)を割ってしまったことで中期レベルの基調が転換。トピックスがまだ同線辺りで持ち堪えているが、諸情勢の変化から当面は神経質な展開を強いられるだろう。一方、チャートからは3万6000円辺りは強い支持帯になりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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最終更新:4/19(金) 16:29

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