〔NY外為〕円、155円台後半(10日)

5/11 6:18 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】週末10日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買い地合いが強まる中、円相場は1ドル=155円台後半に下落した。午後5時現在は155円74~84銭と、前日同時刻(155円42~52銭)比32銭の円安・ドル高。
 ニューヨーク市場は155円74銭で取引を開始。米長期金利の指標である10年債利回りは4.5%近辺に上昇する中、円は一時155円90銭まで上昇した。低調な米雇用関連指標などを背景に米連邦準備制度理事会(FRB)による年内の利下げ期待が浮上する半面、日米金利差は当面縮小しないとの見方から、今週は緩やかな円安・ドル高が進行。ただこの日は、156円に接近する場面では、政府・日銀による介入警戒感が根強く、ドルの上値は重かった。
 米ミシガン大学が10日発表した消費者調査によると、5月の景況感指数(暫定値)は67.4と、前月(確報値)の77.2および市場予想(ロイター通信調べ)の76.0を下回った。一方、1年先期待インフレ率は3.5%(4月確報値3.2%)に上振れした。景気鈍化と根強いインフレを示唆する結果を受けて、売り買いが交錯したが反応は一時的だった。
 シカゴ連邦準備銀行のグールズビー総裁は同日のイベントで、「(ミシガン大学調査の)1年先期待インフレの上昇を問題視しない」と述べた上で、「重要なのは長期的なインフレ期待だ」と強調した。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0766~0776ドル(前日午後5時は1.0776~0786ドル)、対円では同167円76~86銭(同167円54~64銭)と、22銭の円安・ユーロ高。(了)

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最終更新:5/11(土) 6:34

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