三井住友フィナンシャルグループ(8316) 前期は最高益更新し将来への布石も打つ。純利益は1兆円台半ばに向かうと予想
QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2025/06/09)
・サマリー
25/3期連結純利益は初の1兆円超えとなる1兆1780億円。金利上昇効果等による本業収益増加が貢献した。株式売却益の上振れ等を各種損失処理の手当に活用。将来に向けて布石も打った。26/3期連結純利益は会社目標1.3兆円に対し、企業価値研究所は1.35兆円(前期比15%増)と予想。金利上昇効果や与信費用リスク低下等を勘案。会社利益目標は米関税影響を広範に織り込みやや保守的とみる。連結純利益は27/3期1.5兆円、28/3期1.6兆円を予想。金利上昇効果やデジタル・海外戦略の成果発現を見込む。会社は26/3期に増配、1000億円相当の自己株取得を計画。高水準の還元が続くとみる。
・アナリストの投資判断 ~底堅いと予想。相対パフォーマンスも改善へ
現状実績PBRは0.9倍台で割安感は薄れたが、目途の1倍を下回り割高感はない。最高益更新やROE向上、株主還元への期待等背景に当面株価は底堅い推移を予想。メガバンクの中で株価に出遅れ感があるが、今後は順調な利益進捗や追加自己株取得等を背景に悪化気味の相対パフォーマンスも徐々に改善に向かうとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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最終更新:6/11(水) 15:00