日経平均株価が35年ぶり年末最高値を更新、記録的値幅の1年を終える
(ブルームバーグ): 記録的値幅となった今年の最終取引日を終えて、日経平均株価は35年ぶりに年末での史上最高値を更新した。
大納会の日経平均終値は3万9894円。1989年12月末の3万8915円を35年ぶりに更新した。昨年の大納会に比べて約19%高の水準で、年間で2年連続の上昇(陽線)となった。
24年の日経平均は7月11日に史上最高値を更新、その後の8月5日の今年最安値までわずか1カ月弱で1万1270円下落した。年間値幅の大きさは2020年の新型コロナショック時を上回り、バブル経済崩壊初期の1990年(1万9169円)以来となった。
楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは、年末高値更新は「大きな意味がある」と語った。チャート上は8月急落を経て7月高値に向けて戻している過程だとして「25年相場はこの足元の戻りが正しいのかを確認していく年になる」と指摘した。その上で「年末値比較では今年とあまり変わらないかもしれない」と予想している。
東証株価指数(TOPIX)終値で2784ポイントと昨年の大納会に比べて約18%高の水準。日経平均とともに年間で2年連続の上昇だが、年末値では89年12月末の最高値(2881)には届かなかった。日経平均とTOPIXの相対的な値動きを示すNT倍率は、夏場こそ前年末時点とほぼ変わらなかったが秋以降に日経平均優位となった。
(c)2024 Bloomberg L.P.
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最終更新:12/30(月) 15:55