FRB次の動き、利上げとなる可能性を真剣に考えるべき-サマーズ氏

4/11 1:29 配信

Bloomberg

(ブルームバーグ): ローレンス・サマーズ元米財務長官は10日、予想を上回る伸びとなった3月の米消費者物価指数(CPI)統計を受けて、米金融当局の次の動きが利下げではなく、利上げであるリスクを真剣に検討する必要があるとの認識を示した。

米コアCPI、3カ月連続で上振れ-米利下げ後ずれの可能性 (4)

サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンで「次の政策金利の動きが下向きではなく、上向きになる可能性を真剣に考えるべきだ」と指摘。その確率は15-25%のレンジとの見方を示した。

CPI統計では総合、コアの上昇率がいずれも市場予想を上回った。サマーズ氏は米金融当局者が重視する「スーパーコアサービス」指標(食品・エネルギー・住居費を除く)が加速した点に注目した。

ハーバード大学の教授でブルームバーグテレビジョンに定期的に出演する同氏は「現在の状況を踏まえると、6月利下げは米金融当局が2021年夏に犯した過ちに匹敵するほど危険で重大な誤りと思われる」と発言。「現時点で利下げは必要ない」と続けた。

6月までに経済指標が一転して悪化し、金融市場が急落するリスクもあり、状況は依然として変わり得るとも指摘。米金融当局が今年利下げに踏み切る可能性の方がなお高いが、「市場が織り込んでいるほどではない」と話した。

原題:Summers Says Have to Seriously Consider Next Fed Move Is a Hike(抜粋)

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最終更新:4/11(木) 1:29

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