(ブルームバーグ): 中国の住宅販売は3月も不振が続き、強く望まれている好転の兆しはまだ見えていない。
中国房産信息集団(CRIC)の速報データによると、不動産大手100社による3月の新築住宅販売額は前年同月比約46%減の3580億元(約7兆5000億円)となった。2月は60%減だった。
中国の住宅販売、2月も大幅減-政府の支援策加速でも低迷続く
中国の長引く不動産販売不振は、国内大手建設業者の多くを圧迫し、不良債権が膨れ上がるにつれて大手国有銀行のバランスシートを悪化させている。中国政府は銀行に対し、国内経済を活性化させるだけでなく、負債を抱えた不動産開発会社を支援するよう命じている。
かつて中国最大の不動産開発会社だった碧桂園は3月28日、2023年通期決算を期限内に発表できないと通告した。一時は上場不動産開発最大手だった万科は2023年通期の純利益が46%減少したと発表。アナリストの予想以上に落ち込んだ。
CRICによると、3月は伝統的に住宅販売が急増する時期で、前月比では93%増加したが、それでも昨年第3四半期と第4四半期の月平均を下回った。
CRICは住宅市場がすぐに回復する可能性は低く、不動産開発業者の契約販売への圧力が続くと警告。4月の販売額は前月比横ばいか微増にとどまると予測している。
原題:China Home Sales Drought Persists With Little Hint of Turnaround(抜粋)
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最終更新:4/1(月) 4:37
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