〔米株式〕NYダウ反落、一時430ドル超安=ナスダックも安い(30日午後)

5/1 2:33 配信

時事通信

 【ニューヨーク時事】30日午後のニューヨーク株式相場は、この日発表の雇用コスト指数でインフレ圧力の根強さが示されたことを嫌気して、反落している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日終値比での下げ幅は一時430ドルを超えた。午後1時20分現在は386.56ドル安の3万7999.53ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は193.17ポイント安の1万5789.91。
 米労働省が朝方発表した1~3月期の雇用コスト指数(ECI)は164.0と、前期比1.2%上昇し、伸びは前期(0.9%上昇)から拡大。市場予想(1.0%上昇=ロイター通信調べ)も上回った。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)物価指数(26日発表)でインフレ低下進展の停滞が示唆されていた上、ECIで賃金インフレへの警戒感が再燃したため、利下げ先送り観測が改めて広がった。
 この日から2日間の日程で開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエルFRB議長の会合後の記者会見での発言を見極めたいとの思惑から、持ち高を調整する動きもあったもようだ。
 米主要企業の2024年1~3月期決算が本格化。アマゾン・ドット・コムはこの日午後に四半期決算の発表を控え、狭いレンジで神経質な値動きとなっており、一部のハイテク、半導体銘柄が下押しされている。
 個別銘柄では、キャタピラーが4%超、セールスフォースが2%それぞれ下落し、ダウ平均の下げを先導。アマゾンはジリ安となり、1%安で推移している。半面、スリーエム(3M)は3%近く上伸している。イーライリリーは5%超高。(了)

時事通信

最終更新:5/1(水) 3:04

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