(ブルームバーグ): アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は24日、北京で開かれた中国発展フォーラムで気候変動に関する対話に参加し、人工知能(AI)は二酸化炭素排出量の削減に取り組む企業にとって不可欠なツールだと述べた。
クック氏は毎年恒例の中国発展フォーラムでカーボンニュートラルと気候変動に関するディスカッションに参加した。アップルはカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)の削減について、同業他社の中でも最も野心的な目標を設定しており、スマートウォッチ「Apple Watch」は同社初のカーボンニュートラル製品として注目されている。
クックCEOは同社の環境目標について、「われわれは大きな進歩を遂げつつあるが、まだ到達しておらず、前途にはさらなるイノベーションが必要だ」と述べた。AIは、カーボンニュートラルを目指す、あるいは排出量を大幅に削減したいと考えるすべての企業に、膨大なツールキットを提供してくれる」と語った。
クック氏は昨年も中国発展フォーラムに参加した。今年は李強首相の基調演説の後、同首相や国際企業のCEOらと対話した。
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同氏は記者団に対し、この1年間頻繁に中国を訪れていると述べ、「活気があってダイナミックな中国を訪れるのはいつも楽しみだ」と語った。
クックCEOは中国を訪問中で、21日には上海に広大な新店舗をオープンさせた。今回の訪中では環境問題をテーマにしている。
アップルのグローバルな企業活動は現在カーボンニュートラルで、2030年までに事業全体で気候変動への影響を実質ゼロにすることを目指している。これには、製造サプライチェーンと製品の全ライフサイクルが含まれる。
アップルは毎年数億台のiPhone、iPad、Macを生産しており、そのほとんどが中国で生産されている。
原題:Apple’s Cook Tells China Forum AI’s Crucial for Climate Battle(抜粋)
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最終更新:3/24(日) 18:49
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