前場コメント No.7　三井化学、太洋テクノ、チエル、ＩＮＦＯＲＩＣＨ、ヤマエＧＨＤ、さくら

★9:39　 三井化学－続落　3Dプリンティングを活用した意匠性コンクリート製法を共同開発
　三井化学<4183>が続落。同社は11日、郡家コンクリート工業（鳥取県八頭郡）と共同で、3Dプリンティングを活用したポリオレフィン系樹脂型枠、それを用いた意匠性コンクリートの製造法を開発したと発表した。
　
　同社が開発した3Dプリンティングに適したポリオレフィン系材料と、郡家コンクリート工業のコンクリート製造技術を融合させることで、意匠性の高いコンクリート製品が実現できるとしている。
　
　なお、株価は軟調な地合いに連れ安している。

★9:42　 太洋テクノレックス－急騰　鏡面研磨機事業とテストシステム事業の受注堅調
　太洋テクノレックス<6663>が急騰。同社は11日、24.12期において鏡面研磨機事業およびテストシステム事業の受注が堅調に推移していると発表した。

　2月20日時点の受注残は、鏡面研磨機事業が5億2100万円とであり、受注残のうち2024年度の売上予定分は3億1300万円、2025年度は2億0800万円となっている。テストシステム事業においては、受注残が4億4200万円であり23.12期決算の売上高4億2000万円を上回っているとした。

　テストシステム事業においては、EV分野などで需要増加が見込まれるパワー半導体向けセラミックス基板の最終外観検査検出能力の強化に取り組んでおり、今般、目視検査が主流であったセラミックス基板を対象とした各種欠陥の検出に秀でた外観検査機の販路を開拓したとしている。

★9:50　 チエル－5日ぶり反発　通期最終益を下方修正　特別損失を計上も増配を好感
　チエル<3933>が5日ぶり反発。同社は11日、24.3期通期の連結純利益予想を従来の4.5億円から3.2億円（前期比24.3％減）に下方修正すると発表した。

　保有する投資有価証券の一部について、取得価額に比べて実質価額が著しく下落したため、減損処理により、投資有価証券評価損1.0億円を特別損失として計上することを踏まえた。
　
　併せて、24.3期の期末配当予想を従来の5円から7円（前年同期は5円）に引き上げると発表した。年間配当予想は7円（前期は5円）となる。

　株価は増配を好感した買いが優勢となっている。

★9:59　 ＩＮＦＯＲＩＣＨ－大幅高　大型株の利益確定売りで新興株買いか　グロース250指数はプラス
　ＩＮＦＯＲＩＣＨ<9338>が大幅高。大型株に利益確定売りが出るなか、グロース市場銘柄の一角に資金が流入している。

　日経平均が史上最高値を更新した一方、東証グロース市場250指数は2020年10月の高値1368.19ポイントを超えられず、足元では700ポイント台で推移している。大型株に比べて出遅れ感のあるグロース市場が物色されており、直近AI関連として人気化しているＫｕｄａｎ<4425>やヘッドウォータース<4011>なども高い。

　グロース250指数は足元プラス圏にあり、業績発表があったＧＡ ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ<3491>とアスカネット<2438>も指数を押し上げている。

★10:01　 ヤマエＧＨＤ－反発　期末配当予想を増額　10円増配へ
　ヤマエグループホールディングス<7130>が反発。同社は11日、24.3期の期末配当予想を従来の50円から60円（前年同期は50円）に引き上げると発表した。年間配当予想は60円（前期は50円）となる。
　

★10:16　 さくらインターネット－ストップ安売り気配　引き続き手じまい売り　住石ＨＤも寄り付かず
　さくらインターネット<3778>がストップ安売り気配。前日に続き、手じまい売りが優勢となっている。

　同社は今年に入り株価が急上昇していたが、3月7日に上場来高値10980円を付け、翌日は高値を超えられず大陰線を形成した。11日は上昇一服と判断した売りが殺到し、ストップ安比例配分で取引を終了。きょうも寄り付いておらず、値幅下限まで気配値を切り下げている。このまま寄り付かずに取引を終えた場合、あすは制限値幅の下限が拡大される見通し。

　直近の暴騰から急落した住石ホールディングス<1514>についても、前日に続きストップ安売り気配。300万株を超える売り越しとなっている。