前場コメント No.4　ツツミ、ＡＶＡＮＴＩＡ、フジ、三井物、ケンコーマヨ、ＥＲＩＨＤ

★9:14　 ツツミ－続落　期末配当予想を増額も株主優待の一部変更を嫌気
　ツツミ<7937>が続落。同社は8日、24.3期の期末配当予想を従来の25円から35円（前年同期は25円）に引き上げると発表した。年間配当予想は60円（前期は40円）となる。

　併せて、株主への公平な利益還元のあり方について慎重に検討した結果、株主優待制度を一部変更すると発表した。
　
　従来は保有株数に応じ、クオカードを贈呈していたが、2024年3月31日時点の同社株主名簿において1単元（100株）以上の保有が確認できる株主への提供をもって廃止とする。また、同社商品代金の15％割引券については、従来通り2024年9月30日時点の当社株主名簿において1単元（100株）以上の保有が確認できる株主へ提供した後、株主優待実施基準日を9月30日から3月31日に変更するとしている。株価は、優待廃止が嫌気されて売りが優勢となっている。

★9:17　 ＡＶＡＮＴＩＡ－3日ぶり反発　上期累計最終益94％減　販売価格見直しが響く
　ＡＶＡＮＴＩＡ<8904>が3日ぶり反発。同社は8日、24.8期上期（9-2月）の連結純利益は2.1億円（前年同期比94.1％減）だったと発表した。

　販売価格見直しに伴う利益減少が響いた。

　なお、同社は5日に上期および通期業績予想の下方修正を発表しており、株価も先んじて下落していた。きょうは悪材料出尽くしにより、買いが優勢となっている。

★9:19　 フジ－4日続伸　今期営業益3％増見込む　前期は34％増
　フジ<8278>が4日続伸。同社は8日、25.2期通期の連結営業利益予想を155億円（前期比2.6％増）に、年間配当予想を30円（前期は30円）にすると発表した。
　
　既存店の活性化と新規出店を進め、本部が現場を徹底サポートする体制を構築するほか、2024年3月に実施した統合によるシナジーの早期最大化のための、各種施策を実施するとしている。

　24.2期通期の連結営業利益は151億円（前年同期比33.5％増）だった。
　
　統合シナジー効果の創出によるコスト低減効果などに加え、プロセスセンターの活用やデジタル化の推進などによる生産性の向上に取り組んだことで、販管費の増加を抑制したことが寄与した。

★9:34　 三井物産－続伸　米バークシャー、円建て債発行を準備と伝わる　商社株に思惑買いか
　三井物産<8031>が続伸。一部報道により、バフェット氏率いる投資会社の米バークシャーハザウェイが円建て社債の発行を準備していると伝えられたことが材料視されているもよう。

　バークシャーはこれまでに円債による資金調達を複数回実施しており、その資金を元に日本株へ投資しているとみられている。また、2月にはバークシャーが保有する日本5大商社株の比率が約9％に達したことや、最大で9.9％に引き上げる可能性があることも伝わった。

　今回の資金調達により商社株を買い増しするとの思惑から、株価も買われているようだ。住友商事<8053>なども高い。

★9:37　 ケンコーマヨネーズ－東海東京が投資判断引き上げ　積極的な製品戦略展開が試される
　ケンコーマヨネーズ<2915>が堅調。東海東京調査センターでは、積極的な製品戦略展開が試されると指摘。投資判断は「Neutral」→「Outperform」を継続、目標株価は1700円→2290円に引き上げた。

　東海東京では、24/3期通期業績予想は、売上高874億円、前年比6.1%増、経常利益28.92億円、同1611.3%増の増収経常四桁増益と予想。概ね会社通期計画水準を見込む。3月19日の金融政策決定会合において、日本銀行は「マイナス金利政策解除」を発表したが、この最大の背景には春闘における定期昇給分を含む賃上げ率が5%超となり事前予想を上回った点に注目。消費者にとっては、賃金上昇は消費面での購買行動の選択枝を多様化させることが考えられることから、国内での戦略においてはより消費者に選好してもらう高付加価値製品の積極的な製品販売戦略が重要な課題となってくることが予見されるという。製品戦略及び消費者の購買行動の変化に注視している。

★9:38　 ＥＲＩＨＤ－大幅高　光通信が大株主に浮上　保有割合は5.30％
　ＥＲＩホールディングス<6083>が大幅高。同社について、光通信<9435>が大株主に浮上した。4月8日受付分の大量保有報告書（5％ルール）で判明した。保有割合は5.30％となっている。